動画で学ぼう!日本の歌のうたいかた#5 小4で習う《まきばの朝》《もみじ》《とんび》
小、中、高校の音楽の授業で習う日本の歌を、児童生徒が動画で学習できるようにしたWeb教材の連載。日本語の美しい発声と発音を身につけましょう。音楽の先生はもちろん、大人の趣味やデイケアなどでも広くご活用ください。第5回は《まきばの朝》《もみじ》《とんび》の学びかたと教えかたです。
《まきばの朝》文部省唱歌/船橋栄吉作曲
♪動画をまねして歌い、せんりつのとくちょうを見つけましょう。
♪聞こえる音は、何の音でしょう?
♪「日のかげ」の「かげ」とは「光」のことです。
【先生方へ】
範唱動画をまねすることで、旋律の特徴を子どもたちが理解して歌唱します。「聞こえる音は、何の音でしょう?」と知覚語で問うことで、静寂に鳴る鐘の音から、人や動物が目覚めていく生き生きとした様子を思い浮かべて歌うことができます。
また、最後のフレーズの擬声語の発音を工夫することができます。「影(かげ)」が「光」であることを学ぶと古典の学習へとつながります。
《とんび》葛原しげる作詞/梁田 貞作曲
♪「ピンヨロー ピンヨロー」のリズムをよく聞いて、まねしましょう。
♪1番の歌詞は、とんびに語りかけるように歌いましょう。2番の歌詞はどのように歌いますか?
【先生方へ】
「ピンヨロー ピンヨロー」のリズムは復付点音符によるリズムです。このリズムの特徴を範唱動画から聴き取り、表現します(このリズムを原曲と変えている教科書もあります)。
歌詞の内容から、子どもたちが自由な思いを持って歌うことで、表現の創意工夫がなされます。1番は、とんびに対する期待の思いを持って歌います。2番は、とんびの飛翔の姿が描かれています。
《もみじ》文部省唱歌/高野辰之作詞/岡野貞一作曲
♪同じリズムのせんりつがどのように変化しているかを聞いて、まねしましょう。
♪1番の歌詞は、山を見ています。2番の歌詞はどこを見ているかな?
♪秋のもみじを観に行きましょう。
【先生方へ】
範唱動画をまねすることで、同じリズムの旋律が繰り返されながら変化していくことを理解して、表現を創意工夫できます。
1番は話者が山を見ており、2番は谷の流れを見ています。視点を問うことで、子どもたちは、歌詞に描かれた情景を想像することができます。
日本の自然の美しさの一つである紅葉の素晴らしさを、生活の中で楽しむことができるとよいですね。
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