
読みもの
2021.11.18
飯田有抄のフォトエッセイ「暮らしのスキマに」 File.86
フランスの鬼才ジャン・ロンドーの映像を喚起させる音楽


飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター
1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...
鬼才と称されるフランスのチェンバロ奏者のジャン・ロンドーをご存知でしょうか。まだ30歳。
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「レコード芸術」誌(今年の7月号や10月号)でも取り上げられているアルバム『メランコリー・グレース』は、私の愛聴盤でもあるのですが、どうやら彼はジャンル横断的に何でもできてしまう音楽愛に溢れた才人のようですね。
チェンバロ奏者ジャン・ロンドーのアルバム『メランコリー・グレース』
2016年には画家パウラ・モーダーゾン=ベッカー(1876-1907)の半生を描いた映画『パウラ』の音楽担当として、オリジナル作品も作っているようなのですが、これがまた素晴らしいのです。
室内楽編成の編曲バージョンの録音ですが、ふわっと立ち上る温かさと切なさ。映像を際立たせそうな映画音楽らしさを感じさせつつ、やはりどこか強烈なポエジーがあると感じます。僭越ながら、私の写真と組み合わせたフォトエッセイでご紹介しますよ。
ジャン・ロンドー:パウラ
写真は、朝の犬の散歩の途中で出会った薔薇。やっぱり薔薇はスナップ写真にとっても魅力的な被写体ですね。住宅街の散歩道でも、惜しみなくその美しい姿を見せてくれます。
こちらのお花は見頃を過ぎつつあるようですが、周りにチョンチョンと髪飾りのように蕾を纏っている姿が、かわいらしくも切ない。蕾のまわりの産毛が、また何とも。
秋の清々しい空気の中で切り取った一枚です。
飯田有抄のフォトエッセイ「暮らしのスキマに」

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