阪 哲朗がリードする、山形交響楽団の熱く湧き上がる挑戦力と成長の源泉を探る
2018.07.08
日めくりオントモ語録/フアン・ディエゴ・フローレス
人間の声はとてもデリケイトなもので、声帯は筋肉ですから、ある種の歌唱法に慣れてからとつぜん別のレパートリーを歌うと、声帯はどう動いたらいいのかわからなくなってしまう。
―― フアン・ディエゴ・フローレス「音楽の友」2005年7月号より
常に最高の状態を保つため舞台で歌うのは年間60~65回に制限しているというフローレス。声帯は訓練も含めて、同じタイプの運動をしたほうが負担が少ないので、むやみにレパートリーを増やしたり、異なる役柄を連続して歌うことも避けているそうです。
フアン・ディエゴ・フローレス (Juan Diego FLOREZ 1973-)
1973年、ペルーのリマ生まれ。父はペルー民族音楽の世界で著名な歌手ルベーン・フローレス。地元の音楽学校で学んだ後に米国フィラデルフィアにあるカーティス音楽院に留学して声楽を修める。96年、ペーザロのロッシーニ音楽祭でデビューを飾り、一躍脚光を浴びた。以来、世界を股にかけてムーティやシャイー指揮の歌劇などで大役をこなし、ベルカント・オペラの若手テノールとして第一級の人気を確立している。
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