読みもの
2018.04.21

日めくりオントモ語録/青澤唯夫

イラスト:駿高泰子

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聴覚は皆それぞれに違うから、自分にとって癖がなく聴こえるのがその人にとって良い装置だと思うんですよ。

――青澤唯夫 「鳴らす力 聴く力‐二人が語るこだわりの音楽再生術」より

オーディオ装置について、自身の中で解決している音の受け取り方をまとめたコメント。「私の場合、その演奏をよく知っている演奏家の音が無理なく出てくるのが良い装置なんです。耳も個人差がある、経験も違う。DNAもあるし、音についての経験、好きな音楽によっても違います。だから、他の人にとっての良い音というのは分からないですよ」と続ける。しかし、一方で、オーディオ再生のマエストロ・貝山知弘氏のようないろいろな機器を知っており、有力な製品の音を聴いている方の意見が強い味方となると発言。

青澤唯夫(Tadao AOSAWA 1941年~)

1941年生まれ。音楽評論家。学生時代はフランス文学、ラテン語を学んだが、傍ら作曲、音楽理論を学び、ピアノ教師を経て音楽史研究、評論活動に入る。1973年、共同通信社に入社。「ムジカノーヴァ」「音楽現代」「FMfan」「ステレオ芸術」「ディスクリポート」「音楽の友」「レコード芸術」「ショパン」「レッスンの友」「モーストリー・クラシック」「ハンナ」「産経新聞」「北海道新聞」「毎日新聞」「東京新聞」などの演奏会評、レコード・CD評、特集、エッセイ、各種曲目解説などを執筆。音楽賞の選考委員、国際コンクール審査員、ミュージック・ペンクラブ会長も務めた。日本ショパン協会理事、日本ベートーヴェンクライス理事、日本イザイ協会顧問、浜松国際ピアノコンクール運営委員。代表的な著作は、『交響曲全集』『ピアノ音楽事典』『ショパン―優雅なる激情』『The Art of Chopin』『名ピアニストの世界』『名指揮者との対話』(第17回ミュージック・ペンクラブ賞・最優秀著作出版物賞)、『ショパンを弾く―名演奏家たちの足跡』『ショパン その生涯』『ショパン その全作品』ほか。翻訳多数。

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