連載
早世したニック・ドレイクの素晴らしい世界に迫る『The Making Of Fi...
究極の名演奏というのは、聴き手に「良い曲だ」と思わせる演奏です。そのためには、どんなことをしてもいいとぼくは思います。
クラシック音楽を聴くときには、仕事としては「演奏」の比較や批評をするけれど、究極は“曲”を聴きたいという宇野さん。「作曲者が得をするような演奏」ができる指揮者こそが名演奏家だと語っています。
本文で触れられているハンス・クナッパーブッシュ指揮 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」

1930年5月9日生まれ、東京都出身の音楽評論家/指揮者。本名は宇野功(うのいさお)。国立音楽大学声楽科卒。53年から評論活動を開始し、『レコード芸術』『音楽の友』『音楽現代』などのレギュラー執筆者として活躍。巨匠の演奏でも厳しく批判するなど、歯に衣着せぬ批評で人気を集める。66年にKTU女声合唱団を指揮してからは合唱指揮者として活動。80年代からはオーケストラの指揮者も務め、88年には新星日響を振ってリサイタルを開催。独自の解釈による演奏が話題に。録音CDや著書も多い。2016年6月10日、老衰のため死去。86歳没。







