読みもの
2025.07.15
青石ひかりの12星座☆音楽占い

獅子座の2025年下半期の運勢&あなたと同じ星座の作曲家は?

青石ひかり
青石ひかり 西洋占星術研究家

1994年から女性誌・一般誌を中心に占い原稿を寄稿。アーティスト、ミュージシャン、演奏家のホロスコープを診断した連載も『STUDIO VOICE』等カルチャー誌に執筆...

イラスト:酒井恵理

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王の生き方、再構築のとき。変化をしなやかに受け止めて

2024年の末あたりから、獅子座の運勢は変動期に入っていました。11月末に対人関係のハウスに冥王星を迎え、2025年3月末には海王星が理想のハウスに、5月末には土星が同じく海王星のハウスに入り、6月9日には木星が無意識のハウスに、7月7日には天王星がコミュニティのハウスに移動。要約すると、「今まで理解していたつもりの人々が、予想外の顔を持っていた」と気づく時期であり、自分ですべてコントロールしてきた獅子座ほど、「大切な誰かのために運命を変える」作業と向き合ってきたということです。対人のハウスの冥王星には「あの世」という意味もあるため、大切な存在を失って、アイデンティティが揺らいだということもあったかもしれません。

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2025年は長期的に続く「他人からの影響を受けて自分のポジションが変わる」シーズンです。太陽を支配星に持ち、「自分こそすべて」という王者の自意識を持つ獅子座ですが、過去の生き方では「燃費の悪い大型高級車」になり、時代遅れの存在に。エコや各種コンプライアンスを意識して、まわりとバランスよく共生していくセンスを養う必要が。

とは言っても、あなたの本質的な魂のあり方を変える必要はありません。建前で生きてきた周囲の人々が、本音を隠さずにさまざまなことを語り始めるため、みんなが「わたしが主役だ」と言い始めるかもしれませんが、魂レベルで「王」たるあなたはその上をいってください。

争いには参加せず、居心地のいいコミュニティを選んで、オーガニックなライフスタイルを満喫すること。長年都会派だった獅子座も、地方や小規模な共同体と縁があるとき。縁の深い友人があなたに大きな影響を与え、過去に背負ってきた余計な荷物を捨てさせるのかもしれません。数々の試行錯誤を経て、新しいライフスタイルが定着するのは2026年に入ってからになるかもしれませんが、「自由かつ、ありのままで」をイメージして、自分の本能的な声に耳を傾けて。

【獅子座の作曲家】ドビュッシー

百獣の王、獅子座の作曲家には、バレエ音楽で有名なアドルフ・アダンや、モーツァルトと同時代を生きたサリエリなどがいますが、人気の上でもインパクトの上でもトップに立つのが、フランス印象派を代表する作曲家ドビュッシーでしょう。天才的な頭脳で音楽の世界に革命をもたらし、機能和声にとらわれない自由な作風の曲を書いたドビュッシーは、「創造主」たる獅子座の威厳を、生まれながらに持っていました。

陶器店を営む父とお針子の母のあいだに生まれ、才能を開花させると同時に「王の魂」がむくむくと育ち、チャイコフスキーのパトロネスであったフォン・メック夫人を介してロシア音楽を知ると、同時に貴族趣味も芽生えたと言います。

ゼロから何かを創造する獅子座、ドビュッシーの場合《牧神の午後への前奏曲》で「悪魔の三つの音」と教会で忌み嫌われていた三全音=トライアドを「発明」し、のちに1オクターヴを6等分した全音音階(ホールトーンスケール)にまで押し広げていきます。全音音階はドビュッシーの前の時代の音楽にも散見されますが、意識的に多用したという点で、彼の創造物といってもよいと思います。

ドビュッシー《牧神の午後への前奏曲》

獅子のように立派な頭には、地上とは別次元のもうひとつの王国が広がっていたに違いありません。子ども好きの獅子座らしく、遅くに授かった我が子クロード=エマのために、ピアノ組曲《子供の領分》も書いています。

ドビュッシー《子供の領分》

青石ひかり
青石ひかり 西洋占星術研究家

1994年から女性誌・一般誌を中心に占い原稿を寄稿。アーティスト、ミュージシャン、演奏家のホロスコープを診断した連載も『STUDIO VOICE』等カルチャー誌に執筆...

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