「ポーランド映画祭2024」でショパン・コンクールのドキュメントが日本初上映
厳選されたポーランド映画を上映する「ポーランド映画祭」。2024年は11月22日(金)~28日(木)まで、東京 YEBISU GARDEN CINEMAにて開催される。
今年は全6作品がラインナップされている。中でも音楽ファンに注目なのは、2021年のショパン国際ピアノコンクールの舞台裏を記録したドキュメンタリー『ピアノフォルテ』の日本初上映だろう。
反田恭平が第2位、小林愛実が第4位に入賞するなど、日本人ピアニストの活躍も印象的だった2021年大会にカメラが密着、コンクールに向きあう若者たちに寄り添う。
ほかにもノーベル文学賞受賞作家ヴワディスワフ・レイモントの小説を原作にした油絵による長編アニメーション『農民』が日本初上映。
長年ポーランドで発禁処分となっていた作家ティルマントの自伝を映画化、ナチスによって家族を殺されたユダヤ人の壮絶な復讐劇を描いた『フィリップ』。
第92回アカデミー賞の国際長編映画賞にノミネートされたヤン・コマサも特集。ノミネート作品『聖なる犯罪者』に加えて、日本の「ひきこもり」に着想を得た監督デビュー作品『自殺ルーム』。1944年に起きたワルシャワ蜂起を描き、2014年にポーランドで最高の興行収入を記録した『リベリオン ワルシャワ大攻防戦』も上映される。
期間中には専門家らによるトークイベントも開催。12月には国立映画アーカイブにて戦後ポーランドを代表する映画監督アンジェイ・ワイダの企画展も予定されているなど、ポーランド映画が熱い年末になりそう。
2023年11月22日(金)~28日(木)、YEBISU GARDEN CINEMA 恵比寿ガーデンシネマにて開催
<上映作品:全6作品>
農民(原題:Chłopi)監督:DKウェルチマン、ヒュー・ウェルチマン
ピアノフォルテ(原題:Pianoforte)監督:ヤクプ・ピョンテック
フィリップ(原題:Filip)監督:ミハウ・クフィエチンスキ
自殺ルーム(原題:Sala samobójców *日本初上映)
リベリオン ワルシャワ大攻防戦(原題:Miasto 44)
聖なる犯罪者(原題:Boże Ciało)
<舞台挨拶・トークイベント開催>
11/22(金)19時『農民』上映前…ポーランド広報文化センターによる開幕挨拶
11/23(土祝)10時半『ピアノフォルテ』上映後…マルタ・カルシ(ショパンコンクール通訳者)+木米真理恵(ピアニスト)によるトークイベント
11/24(日)10時半『農民』上映後…久山宏一(ポーランド映画専門家)による解説トーク
監修:イエジー・スコリモフスキ
主催:アダム・ミツキェヴィチ・インスティテュート/ポーランド広報文化センター/スコピヤ・フィルム/マーメイドフィルム/VALERIA
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