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2022.08.29
岩代太郎が手掛ける演劇と音楽による新たな舞台芸術

三宅健が奏劇 vol.2『Trio~君の音が聴こえる』でバンドネオン奏者の三浦一馬らと共演!

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数々の映画音楽を手がけてきた岩代太郎が、演劇と音楽による新たな舞台芸術を目指し、2018年に初上演した「奏劇」シリーズ。その第2章となる『Trio~君の音が聴こえる』が、三宅健の主演によって今秋に上演される。

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「奏劇」とは、岩代太郎が発案したプロジェクトで、言葉では伝えきれないことを、ミュージカルやオペラのように歌であらわすのではなく、あくまで物語をベースに、言葉と音楽で全体を構成する。「ストラヴィンスキーとラミューズが《兵士の物語》を作ったように、あるいはR. シュトラウスがテニスンの長編詩で《イノック・アーデン》を作ったように、『演劇』と『演奏』でひとつの空間に『言葉』を創り出したい。音楽が雄弁に言葉を語り、台詞がその音となり、岩代が描く音楽と共に、一つの物語の世界を観客に届ける、そんな新たな舞台芸術のカタチを『奏劇』と名づけました」という思いが込められている。

『Trio~君の音が聴こえる』は、孤児院で互いに寄り添いながら育った3人、サムとトムとキムを中心とする物語。3人はまるで兄弟のように、3つの音で鳴り響く和音のように育った3人が、大人になって再会したところから物語が展開していく。

人の心の模様を「音」で感じとる才能を持ち、ピアノを通して人の心を描写することができるナイーブで繊細なサム役に三宅健。心理カウンセラーとなり、サムと共に人の心を癒す手伝いをするトム役を藤木直人。さらに、この2人を兄のように慕っていたものの、やがて孤立し、また突如として二人の前に舞い戻ったキム役を、大鶴佐助が演じる。

この3人による“Trio”のハーモニーを演奏で表すのは、バンドネオン奏者の三浦一馬、チェロ奏者の西谷牧人、そして作曲者の岩代太郎。三浦一馬は「音楽や演劇をはじめ、アートというジャンルは、常々その『枠組み』というものを意識しすぎるが故か、ひとつひとつが分断して扱われることも多い。物事が細分化してこそ洗練されていくという側面もあるのだろうが、本来はもっと多様性があるものではないだろうか? この総合芸術としての舞台『奏劇』で、どのような世界が拓けていくか……どうぞご期待ください」とコメントしている。

言葉が旋律に、音が言葉となり一つの世界を紡ぐ新たな舞台芸術に期待が高まる。

左から岩代太郎、三浦一馬、西谷牧人
ストーリー

サム(三宅健)は幼い頃から周囲とはどこか違っており、自分の気持ちを言葉で表すよりもピアノを弾いて音楽で語りかけた。そして人の悲しみ、喜びや痛みを「音」で感じ取り、ピアノを通して音で表現するのだった。ピアノを通して人の心を描写することができるサム。サムは孤児院で育った。同じ孤児院で育った仲間にトムとキムがいる。3人は兄弟のように慈しみ合う、そんな関係であった。

トム(藤木直人)は心理カウンセラーとなった。そしてサムはトムの行なうカウンセリングのサポートをしている。トムの元に訪れる人々はトムのカウンセリングと共に、サムが感じ取る患者たちの心の音色によって心を開き、癒されていく。

トムの診療所には様々な人が訪れる。若い頃、娘を産み捨てた大金持ちの企業家(サヘル・ローズ)や、愛を見失い、歌えなくなった歌手(黒田アーサー)。そんな患者たちはトムのカウンセリングとサムの奏でるピアノの音色で心を開き、癒されていくのであった。

そんなある日、ニュースが飛び込んでくる。自殺者が急増していると。自ら命を絶つ人々がたえないというこのニュースは少なからず、カウンセラーを生業としているトムにとっては気になるニュースであった。そんなニュースには自分がカウンセリングを行なった患者の名前もあった。

どんどん増える自殺者たちに心を痛めていたある日、突然2人の前に数年ぶりにキム(大鶴佐助)が戻ってきたのだった……。幼少期を懐かしむ三人だったが、キムが戻ってきた本当の目的は一体……。

公演情報
奏劇 vol.2『Trio~君の音が聴こえる』

日程: 2022年12月15日(木)〜24日(土) 

会場: よみうり大手町ホール

原案/作曲: 岩代太郎

脚本: 土城温美

演出: 深作健太

出演: 三宅健、大鶴佐助、黒田アーサー、サヘル・ローズ、藤木直人

演奏; 三浦一馬(バンドネオン)、西谷牧人(チェロ)、岩代太郎(ピアノ)

チケット発売: 2022年10月16日(日)

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