ピアノ・ソナタが必須になった第3ステージ

第3ステージ:10月14日〜16日

・「ピアノ・ソナタ第2番」Op.35または「ピアノ・ソナタ第3番」Op.58

・Op.17、24、30、33、41、50、56、59からいずれかのマズルカ

・ピアノ独奏曲から任意の1作品(演奏時間が45~55分になるように)

セミファイナルでは、大規模な作品の構成力が試される ピアノ・ソナタが必須になりました。そしてポーランドの精神が色濃く現れるとされ、また舞曲の感性の理解も試されるマズルカが必須となります。いずれも、ソナタ賞、マズルカ賞という特別賞の対象となる重要なレパートリー。

マズルカは、演奏家にとっての真の試金石です。優雅さ、優しさ、ポーランドの民族的テンペラメントと、同時に多義性、奥ゆかしさ、逃避感、胸を打つ憧れ、そして時に運命に強く抗う心情。これらが演奏者に十分とりこまれているかが試されます。言い換えれば、ピアニストが適切な程度に「ショパンになっているか」がわかるのです。

第18回で審査委員長を務めたカタリーナ・ポポヴァ=ズィドロンのインタビューより(インタビュー全文はこちら