2023.10.19
ショパンコンクールの入賞者が決定! 第1ステージからの演奏を総復習
2018年の第1回コンクールでは、ダブルメジャーのリッテルが優勝、古楽器奏者の川口成彦とモダンのシフィグートが2位を分け合った。
今回は、優勝者と第2位がモダン、第3位の同率の一人がダブルメジャー、一人はモダンと、モダン優勢のコンクールになった。これは一つには、モダンの奏者もピリオド楽器の奏法やスタイルをつとめて身につけようと努力した結果と思われる。
前回はショパン以外の課題曲はバッハやショパンの周辺のポーランドの作曲家に限定されていたが、今回はモーツァルトの幻想曲やロンドが含まれ、古楽器奏者たちは工夫を凝らしたが、特に《幻想曲ニ短調》など、補筆部分をカットしてアインガングで繋ぎ、他の曲に移るなど、凝れば凝るほど次のラウンドに進めないという皮肉な結果ともなった。
古楽器側の審査員、オルガ・パシュチェンコは、ショパンの時代のバッハやモーツァルトなので、あまり古楽のスタイルにこだわる必要もないのではないかというコメントを残している。もし次回開催されるなら、この辺りの申し合わせも必要になってくるだろう。
第1位 エリック・グオ Eric Guo(カナダ)
第2位 ピオトル・パヴラク Piotr Pawlak(ポーランド)
第3位 アンジー・チャン Angie Zhang(アメリカ合衆国)
第3位 ヨンフアン・チョン Yonghuan Zhong(中国)
ORLEN財団によるポーランド最高位のピアニストに贈られる賞:ピオトル・パヴラク
ポーランド放送によるマズルカ最優秀演奏賞 :エリック・グオ