オーケストラは感情を揺さぶってくれるコンテンツ

――鈴木さんにとってオーケストラとは何ですか。

鈴木 自分が演者でもあるし、時にオーケストラの中にいてもお客さんのような気持ちになることもあるし、感情を揺さぶってくれるコンテンツですね。

自分が表現できて、しかも表現をもらう中にいられるのは、生きていてなかなかない機会だと思うんです。オーケストラに入っていなかったら、何をしていたんだろうと思うぐらい、なくてはならないものです。

――今後チャレンジしたいことはありますか。

鈴木 都響のホルンセクションによるホルンアンサンブルをやったので、そういう演奏会を定期的にやっていけたらいいなと思います。普段、オーケストラしか聴かない方は、楽器ごとのアンサンブルを聴いてもおもしろいと思いますし、逆にオーケストラを聴いたことない方は、アンサンブルから足を運んでいただいて、興味持ってもらえたらうれしいです。

これからも、オーケストラの魅力がいろいろな方に伝わるような活動を続けていきたいので、室内楽の活動にも力を入れて、より多くの方に音楽の楽しさを届けられたらと思います。

寺田 愛
寺田 愛

編集者、ライター。女性誌編集、ECサイト編集・ディレクター、WEBメディア編集長、書籍編集長などを経て現在。はじめてクラシック音楽を生で聞いたのは生後半年の頃。それ以...