2020.03.26
飯田有抄のフォトエッセイ「暮らしのスキマに」File.1
ひとり気ままな「青空コンサート」のススメ〜その1 新緑編
飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター
1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...
春がやってきました!
花々が芽吹き、新緑の美しい季節の到来です。青空が広がると、家の中にいるのがもったいなくなりますね。
続きを読む
そんなときは、お気に入りのヘッドフォンやイヤフォンとともに緑や水辺の美しい公園などに出かけ、青空の下で音楽を聴きませんか?
題して、「青空コンサート」。屋内で聴くのとは違い、開放的な空気の中で聴くと、あらためて感動できる音楽があります。
河原で食べるカレーが妙に美味しかったり、山中で飲むコーヒーがじわっと身体に染みるのと、どこか似ています。
ひとり気ままに開く「青空コンサート」、おすすめしたい一曲に、イギリスの作曲家レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872~1958)の「田園交響曲」(交響曲第3番/1918–1921作曲)があります。屋外で聴くと心潤うような感覚を覚え、実にイイのです!
第1楽章はヴァイオリンソロをはじめとする独奏楽器のなだらかなメロディラインが極めて美しく、第2楽章はホルンやトランペットの響きがジンワリ染みてきます。第4楽章ではソプラノまたはテノールによる歌詞のない歌声が朗々と響き渡ります。
この曲は特に、ひと気のない木々の豊かなスポットで聴くことをオススメしたいです。ヘッドフォンやイヤフォンでも、鳥の声が少々漏れ聞こえてくるようなスポットがグッと来ます。
飯田有抄のフォトエッセイ「暮らしのスキマに」
2022.03.17
生まれ変わる街の景色を眺めながら、ベートーヴェンのピアノ三重奏曲を聴く
2022.03.10
カモメたちの日常を見て脳内再生された、軽やかなバッハ
2022.03.03
桃の節句に、シベリウスの乙女度高い「花の組曲」を
2022.02.24
恍惚とした都会の天使に、ピアソラの音楽が寄り添う
2022.02.17
ドビュッシーの音楽が描く、心に沁み入る雪の情景
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
新着記事Latest
2024.10.11
大山平一郎 国際的キャリアを育んだマールボロ音楽祭の理念「音楽=対話」を次世代へ
2024.10.10
【速報】東京都交響楽団 定期公演2025-26シーズンのラインナップが発表
2024.10.10
グレゴリー・クンデ~70歳・驚異のテノールが常に「新しく」なる理由
2024.10.10
子どもたちが「雑誌編集」にチャレンジ! 廣津留すみれさんにインタビュー
2024.10.09
コロナ禍に挑戦した3つの習い事。遠い世界を経験して得たもの
2024.10.08
【Q&A】令和ファゴット界のパイオニア・保崎佑さん~日本初!ダブルリード奏者で博...
2024.10.07
ネットによる名誉棄損と デジタル時代の「表現の自由」
2024.10.06
礒絵里子が挑むブラームスとドヴォルザーク〜ソロから五重奏まで室内楽の魅力を堪能