生まれ変わる街の景色を眺めながら、ベートーヴェンのピアノ三重奏曲を聴く
2022.03.17
生まれ変わる街の景色を眺めながら、ベートーヴェンのピアノ三重奏曲を聴く
1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...
新宿は靖国通りの朝。
まだいろいろなお店のシャッターが閉まっている時間帯。
爽やかな秋の青空とは裏腹に、歌舞伎町の近いこの辺りのビルは、なんだかまだ眠そう。
夜にはいろんな人たちの思いや暮らしが渦巻いて、どこか湿度のある賑やかさと、すこし乾いた悲しさを感じさせる繁華街。
いろんなことが起こった一夜も、朝になったらいったんリセット。
人と街がゆっくりと目を覚ますような、この空気感が好きです。
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「都市」をテーマに曲を書く作曲家はけっこういます。
具体的な都市名を冠した作品もありますが、この写真とともにご紹介するのは、リチャード・ダニエルプール(1956 ~)というアメリカのコンポーザーの「素晴らしい都市に向けて Toward the Splendid City」。
作曲にあたってはニューヨークの街のイメージがあったようですが、靖国通りのイメージと掛け合わせてみるのも悪くない気がします。