読みもの
2020.11.19
飯田有抄のフォトエッセイ「暮らしのスキマに」 File.35

ゆっくりと目を覚ます繁華街の朝に、アメリカの作曲家が描いた都市の音楽を

飯田有抄
飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター

1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...

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新宿は靖国通りの朝。
まだいろいろなお店のシャッターが閉まっている時間帯。

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爽やかな秋の青空とは裏腹に、歌舞伎町の近いこの辺りのビルは、なんだかまだ眠そう。

夜にはいろんな人たちの思いや暮らしが渦巻いて、どこか湿度のある賑やかさと、すこし乾いた悲しさを感じさせる繁華街。

いろんなことが起こった一夜も、朝になったらいったんリセット。
人と街がゆっくりと目を覚ますような、この空気感が好きです。

都市」をテーマに曲を書く作曲家はけっこういます。

具体的な都市名を冠した作品もありますが、この写真とともにご紹介するのは、リチャード・ダニエルプール(1956 ~)というアメリカのコンポーザーの「素晴らしい都市に向けて Toward the Splendid City」

作曲にあたってはニューヨークの街のイメージがあったようですが、靖国通りのイメージと掛け合わせてみるのも悪くない気がします。

飯田有抄
飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター

1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...

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