2020.12.10
飯田有抄のフォトエッセイ「暮らしのスキマに」 File.38
クリスマスの讃美歌「天には栄え」~メンデルスゾーンの原曲も聴いてみよう
飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター
1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...
冬の空気は凛としていて、透明感を感じますね。イルミネーションの美しい季節になりました。特別どこかに足を運ばなくても、ちょっとしたスポットで、思いがけず綺麗な光に包まれる瞬間があって、うれしいです。
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先日仕事で訪れた横浜で、観覧車の美しさに惚れ惚れしました。どういうタイミングで色が変わるのかはよく知らないけれど、歩いていたら、急に虹色に輝きだして、慌ててシャッターを切りました。
この色合い、好きだなーという瞬間を抑えることができて嬉しかった一枚。
このシーズンには、クリスマス関連の音楽をたくさん聴かれると思います。
チャイコフスキーの《くるみ割り人形》とか、ヘンデルの《メサイヤ》とか、定番とはいえ何度でも聴きたくなるもの。
ここでは、心がほっこり温まる声楽アンサンブルをご紹介します。
スウェーデンの声楽アンサンブル、ザ・リアル・グループの歌う「Hark! The Herald Angels Sing」です。日本語では「天には栄え」のタイトルで知られている讃美歌です。
この有名なメロディの作曲者は、フェリックス・メンデルスゾーン(1809〜1847)だということをご存知でしょうか。
フェリックス・メンデルスゾーン(1809〜1847)。ドイツ・ハンブルクで生まれ、幼少期からピアノや作曲を学び、指揮者としても活躍。38歳で早世した。
もともとは、グーテンベルク(1398頃~1468)の印刷術完成400年を祝う式典のためにライプツィヒ市から委嘱されて、1840年に作曲されたカンタータ「祝典歌」ですが、今ではすっかりクリスマス定番の旋律となりました。
メンデルスゾーン:カンタータ「祝典歌」
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