交響曲第9番ニ短調《合唱付き》〜作曲当時の様子、創作から初演までの流れ
2022.03.17
生まれ変わる街の景色を眺めながら、ベートーヴェンのピアノ三重奏曲を聴く
1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...
「こらーっ だれだーっ お魚くわえて逃げたやつはー?! オマエだな? ここに証拠が残っているんだ。お前の足裏も見せてみろ!」
……と言いたくなるような(?)、こういう“論より証拠”みたいな足跡、時々見かけますよね。あ〜あ乾いてないコンクリートの上歩いちゃったのね、みたいな。その後、歩いちゃった本人(本猫?)も、けっこう足裏の感触悪いんじゃないかと、ちょっと心配になります。
ところで、「証拠」つながりで(というのも少々強引ですが)、アメリカの作曲家チャールズ・アイヴズ(1874 〜1954)の歌曲に「証拠(Evidence)」というタイトルのものがあります。どんな曲なのかとドキドキしますが、とても伸びやかで麗しい曲なんですね、これが。
歌詞はアイヴズ自身によるもので、「谷が陰っても、丘はまだ明るい 丘が陰っても、山はまだ明るい 山が陰っても、太陽はまだ明るい」といった内容を歌っています(なぜこの内容にEvidenceというタイトルがついているのかは謎)。
アイヴズの歌曲はたくさんあって、どれも小さな絵画のようにチャーミングな世界観を持っています。気分転換などに、暮らしのスキマに、数曲ずつ聴くのも楽しいかもしれません。
チャールズ・アイヴズの歌曲集