室内楽に取り組むにあたって考えること。そして梅雨に始めた新しい趣味
2022.03.17
生まれ変わる街の景色を眺めながら、ベートーヴェンのピアノ三重奏曲を聴く
1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...
ええと、モップではございません。よぉくご覧ください。毛むくじゃらの猫の腹です。
私は火が見えるストーヴが好きなので、冬はこちらのガスストーヴに頼りっきりなのですが、同じく全身全霊で頼っているのが、この寒がり長毛の猫であります。
猫があまりストーヴに近づきすぎると危ないので、よく見ていなければなりません。本人は「恐るるに足らず」と暖かいところへ、どんどん近づいてしまうので。火が怖くないのか。すっかり野性を失ってしまったな。
というわけで(?)、今日のリンク曲は「焔に向かって」。アレクサンドル・スクリャービン(1872〜1915)晩年のピアノ曲です。猫の醸し出す雰囲気と微妙に合っている気がします。
「神秘和音」と呼ばれる、スクリャービンが編み出した妖艶なハーモニーで構成された曲です。
音源は、スクリャービンを崇拝し、彼の娘と結婚したピアニスト、ウラディーミル・ソフロニツキーによるもの(3度結婚しており、2度目の奥さんが作曲家の娘エレナ)。
冷え込む朝や夜に、じんわり聴くといい感じです。
ソフロニツキーは、相当スクリャービンの音楽に心酔したようですが、確かに彼の作品というのはハマり込むと抜け出せなくなるような、不思議な魅力を湛えていますね。近づきすぎると火傷します。