ピアニスト4人に超絶技巧について質問! 一番難しかった曲は? 練習の秘訣は?
2022.03.17
生まれ変わる街の景色を眺めながら、ベートーヴェンのピアノ三重奏曲を聴く
1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...
2月4日は「立春」ですね。暦の上では春ということで、メンタル的には少しずつ春に向かって進める感じになります。
でも、まだまだ寒い。朝、布団から出るのは辛いし、動きがついつい鈍くなる。氷が少しずつ溶けていくように、体もほぐしていきたいのだけれど。
氷といえば、大好きなピアノ曲があります(アルバム全体、大好きなのですが)。日本の作曲家、寺内園生さん(てらうち・そのお/1959〜)のピアノ作品集『シャイン—輝く音の世界』に収められている「氷の城」という作品です。演奏は安田正昭さん。
冷たさと輝きを放ちながらも、動的なエネルギーを発している音楽。
光を浴びて、溶けかかり、水へと変容していくかのような、いろいろな表情を見せてくれます。
こういう音楽の響きに身を委ねながら、じわじわと寒さで固まった心身を、春へと調整していくのはいかがでしょうか。
安田正昭(ピアノ)『シャイン—輝く音の世界 寺内園生ピアノ作品集』