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2022.01.27

バレンボイム指揮ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート2022の録音が発売!

Photo: © Dieter Nagl

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ソニーミュージック クラシックは1月26日(水)、2022年1月1日に行なわれたウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ニューイヤー・コンサートのライブ録音盤『ニューイヤー・コンサート 2022/ダニエル・バレンボイム&ウィーン・フィル』を発売しました。ストリーミングでは1月7日から配信中、ブルーレイ映像盤は2月16日に発売予定です。

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毎年1月1日に行なわれるウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートは、1939年に始まって以来75年以上の歴史を誇ります。ウィーン楽友協会・黄金のムジークフェラインザールから、テレビとラジオを通じて世界90カ国以上に放送され、5000万人が視聴するというクラシック界の一大ビッグ・イベント。

2022年の指揮者に迎えたのは、今ウィーン・フィルともっとも密接な関係にあるダニエル・バレンボイム。2009年・2014年以来、8年ぶりに登場しました。バレンボイムはコロナ禍で演奏休止を余儀なくされたウィーン・フィルが、最初に迎えた指揮者でもあります。

元日の午前11時15分から開催された地元オーストリアでは、テレビの視聴率が60%を超え、これは2014年以来の高視聴率。オーストリア国内だけで116万人が見た計算となるそう。

当初はフルキャパシティの観客を入れての公演が予定されていましたが、直前になってオーストリア政府の規制により1000人に限定しての開催。コンサートの最後、恒例のアンコールである「美しく青きドナウ」演奏前の「新年の挨拶」では、通例の「明けましておめでとう」に加えて、バレンボイムが英語でスピーチを行ないました。

私が思うに、私たちはみな、このウィーン・フィルハーモニーのような素晴らしい、独自の 「共同体」を規範としなくてはなりません。彼らの音楽家としてのすばらしさはよくご存じでしょう。それだけではなく、コロナという過酷な暴力に対して、全員一丸となって立ち向かっているのです。(中略)この人間の「共同体」という規範を、私たちの日常にも取り入れていきましょう。どうもありがとう

無観客で行なわれた昨年に続き、特別な意味をもつコンサートになりましたが、シュトラウス・ファミリーをはじめとする弾けるような音楽は例年通り!  録音で何度もこの楽しさを噛み締めつつ、観客でいっぱいになった楽友協会での「ニューイヤーコンサート2023」を待ちたいところです。

『ニューイヤー・コンサート 2022/ダニエル・バレンボイム&ウィーン・フィル』

CD2枚組:SICC-2236~37 2022年1月26日発売 3,190円(2,900円+税)

CD1 [51:06]
1.フェニックス行進曲 作品105★ (ヨーゼフ・シュトラウス)
2.ワルツ「フェニックスの羽ばたき」 作品125 (ヨハン・シュトラウス2世)
3.ポルカ・マズルカ「海の精セイレーン」 作品248★ (ヨーゼフ・シュトラウス)
4.ギャロップ「小さな広告」 作品4 (ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世)
5.ワルツ「朝刊」 作品279 (ヨハン・シュトラウス2世)
6.ポルカ・シュネル「ちょっとした記録」 作品128★ (エドゥアルト・シュトラウス)
7.オペレッタ「こうもり」 序曲 (ヨハン・シュトラウス2世) [8:41]
8.音楽の冗談「シャンパン・ポルカ」 作品211 (ヨハン・シュトラウス2世)
9.ワルツ「夜遊び」 作品466★ (カール・ミヒャエル・ツィーラー)
CD2 [52:34]
1.ペルシャ行進曲 作品289 (ヨハン・シュトラウス2世)
2.ワルツ「千一夜物語」 作品346 (ヨハン・シュトラウス2世)
3.ポルカ・フランセーズ「プラハへご挨拶」 作品144 (エドゥアルト・シュトラウス)
4.性格的小品「家の精霊」★ (ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世)
5.ポルカ・フランセーズ「ニンフのポルカ」 作品50★ (ヨーゼフ・シュトラウス)
6.ワルツ「天体の音楽」 作品235 (ヨーゼフ・シュトラウス)
アンコール
7. ポルカ・シュネル「狩り」 作品373(ヨハン・シュトラウス2世)
8. 新年の挨拶
9. ワルツ「美しく青きドナウ」 作品314(ヨハン・シュトラウス2世)
10. ラデツキー行進曲 作品228(ヨハン・シュトラウス1世)
★ニューイヤー・コンサート初演奏の作品

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ダニエル・バレンボイム

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