写真で語る音楽シーン Vol.8

バーンスタインと小澤征爾

読みもの
2018.06.07

「音楽」が聴こえてくる写真がある。移ろいゆく音楽の“モーメント”を捉えた写真たちが語りかけてくる、音楽シーン。

ナビゲーター
佐々木圭嗣 編集者/ライター
佐々木圭嗣
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ONTOMO編集部員/ライター。高校卒業後渡米。ニューヨーク市立大学ブルックリン校音楽院卒。趣味は爆音音楽鑑賞と読書(SFと翻訳ものとノンフィクションが好物)。音楽は...
© Courtesy of The Leonard Bernstein Office, Inc.
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レナード・バーンスタイン(指揮者/作曲家)

2018年に100歳の誕生日を迎える人がいる。
《ウェスト・サイド・ストーリー》の作曲者としても有名な、レナード・バーンスタイン(1918年8月25日~1990年10月14日)だ。

指揮者としてのデビューは1943年。インフルエンザにかかったブルーノ・ワルターの代打として、ニューヨーク・フィルハーモニーを指揮することになった。

「夢を見ているに違いない、ってときがある。“息子よ、いつかこれがすべておまえのものになるんだよ”と言われているような――まさかカーネギーホールに立つことになるとは夢にも思わなかったよ。“その瞬間”が来たとき、覚えているのは、舞台袖に立って緊張に震えながら、ただ怯えていたってことだけだ」
Fairfield, CT, on November 20, 1989

 

何しろ本番の数時間前に決まったことだからリハーサルはなし。しかもコンサートはラジオで全国放送されるという。
そんなプレッシャーの下、バーンスタインは見事な指揮ぶりを見せ、聴衆を興奮の渦に呑み込んだ。彼は一夜にして時の人となった。
1958年にニューヨーク・フィルの音楽監督に就任。以降11年間に渡るニューヨーク・フィルとの蜜月は数々の名演を残す。

 

作曲家・指揮者という2つの顔をもつバーンスタインの、3つめの顔は“教育者”だ。
ニューヨーク・フィルと共に行なった『ヤング・ピープルズ・コンサート』は、数々の子どもたちにも音楽の扉を開いた。
『ヤング・ピープルズ・コンサート』にある日本人が登場する。当時26歳の小澤征爾だ。
「輝かしい将来を約束された指揮者です。みなさんも彼が指揮する序曲を聴いたらそう感じるはずですよ」
バーンスタインのイントロダクションの後、若き小澤征爾の指揮によって、モーツァルト《フィガロの結婚》の序曲が始まる。

8月25日に100歳を迎えるバーンスタインへ、日本から「誕生日おめでとう!」

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