1月特集「クラ活」

クラシックが専門の音楽之友社の中の人にコンサート行きが習慣化した理由を訊いてみた

読みもの
2020.01.20

2020年、クラシック音楽を楽しむ活動、「クラ活」を始めませんか?
クラシック好きが多い音楽之友社の中の人たちは、どうやってこの世界にハマっていったのでしょうか。アンケート調査をしてみました!

ONTOMO編集部
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神楽坂を拠点に、取材・編集作業をしています。

音楽の楽しみ方にもいろいろありますが、クラシックは、なんといってもコンサートなしには語れません。けれど、コンサートに行ってみたい人の前に立ちはだかる、「公演数が多すぎてどれに行ったらいいかわからない」という壁……。

そこで、クラシック好きが多い音楽之友社の中の人に、アンケートを実施しました。クラシックの世界にどうやってハマっていったのでしょうか?

(回答:音楽之友社の20~40代社員17名)

アンケート項目(もくじ)

Q1. コンサートに行く頻度は?

「数か月に1回」という回答が半数以上を占めました。多忙な合間を縫って、「どうしても!」というコンサートに出かけている人が多いようです。仕事を頑張ったご褒美としてコンサートに行くのもアリかもしれません。中には週1回以上という猛者も。

Q2. よく聴くジャンルは?

17名中12名が「オーケストラ」と回答。大迫力のオーケストラこそ、生で楽しみたいですね。
つづいて室内楽。小規模編成の室内楽は、アーティストと距離の近い小~中規模のホールで聴くと、演奏の細かい機微まで味わえます。
そして3位にオペラ。壮麗な衣装と舞台美術、オーケストラの生演奏、そして歌手の演技を一挙に楽しめる、贅沢体験!

Q3. よく行くコンサート会場は?

回答に上がったのは以下のホール。
大小合わせてさまざまなホールが存在する東京。あなたのおうちの近くにもコンサートホールがあるかも?

●港区 サントリーホール
●千代田区 紀尾井ホール
●墨田区 すみだトリフォニーホール
●台東区 東京文化会館
●杉並区 杉並公会堂小ホール
●新宿区 東京オペラシティ
●渋谷区 新国立劇場
●文京区 文京シビックホール
●神奈川県 みなとみらいホール、ミューザ川崎

Q4. はじめて行ったコンサートの思い出は?

楽器を習っていたから、親に連れられて、という回答が多数を占めました。ちなみにはじめてコンサートへ行った年齢は、平均7歳(下は3歳、上は13歳)。自分の意志で行った例も含めて、子どもの頃から音楽との関わりが深かった人が多いようです。

●「楽器を習っていたから」派

・ヴァイオリンを習っていたので地元出身のヴァイオリニストのリサイタルに連れて行ってもらいました。(ま)

・ピアノの先生に誘われブーニンを聴きに行きました。ショパン中心のプログラム。(大矢真弓)

・ピアノの先生が実際に演奏されている姿を見にいく、そして花束をお渡しする、というのが行ったきっかけだと思いますが、あまり詳しいことは覚えていません。(M.K.)

●「親に連れられて……」派

・情操教育(?)で父親にサントリーホールに連れていかれました。ボストン・ポップス・オーケストラのクリスマス・コンサートだったかな?(すぎさん)

・親に連れられて行ったはずなので編成も何も覚えていませんが、小さい頃に演奏会に行くのは、ホールの椅子や空間、暗くなる客席など「ちょっと特別な体験」でした。(星村あかね)

・松尾葉子指揮/読売日本交響楽団。「新世界」(ドヴォルザーク/交響曲第九番)と聴きやすいプログラムだったので、母がチケットを購入し二人で行った。生演奏の迫力に鳥肌が立ち、かっこいい! と思った。あと女性指揮者っていうのも刺激を受けた。 (山本美由紀)

●「自ら望んで」派

・ヴィクトル=ユーゴーの「ああ無情」を読み、この本を舞台化(ミュージカル)にしたものがあるとテレビで知り、親にチケットをねだり、クリスマスに観に行った観劇が、自ら望んで行った『はじめてのコンサート』の思い出です。(あかくろ)

・フルートを始めたてのころに、親に頼んで一人で地元のホールへ。工藤重典さんの輝く音色の衝撃は一生忘れません。(えんがわ)

Q5. コンサートの醍醐味は?

「1回きりの再現性のない体験」「空間で一体感を楽しむ」「演奏者の息遣いを感じる」など、やはりライブならではの体験のためにコンサートへ赴く人が多いようです。コンサートによく行くようになると、演奏者のパーソナリティを見るという楽しみ方も。さらに踏み込むと……終演後のお酒が美味しいという回答もありました。

●1回きりの再現性のない体験

・限定レア体験。(その日、その会場、その奏者としか共有できない一回性の高い体験)(sic)

・今、まさに目の前で奏でられる音楽。再現性のない、音や表現者の息遣いを直接感じるため。(あかくろ)

●演奏者が目当て

・演奏者のオーラを見ること(AC/DC大好き)

・初回は技術的なものを聴きに行って、2回目以降は演奏者のパーソナリティだと思います。(関雅夫)

●広い空間で一体感を楽しむ!

・オペラが大好きなのは、まずは音楽・歌・演劇・美術などが一気に楽しめるお得感? 真っ暗な客席が舞台に引き付けられて、劇場から生まれてくる一体感と興奮は何ものにも代えられない!!(えんがわ)

・会場にいる聴衆と拍手を通じて演奏に対する共感を感じられることです。演奏後の盛り上がり具合は公演によってさまざまですが、「ブラヴォー」のかけ声が多かったり、拍手に熱量があると、演奏を聴いたとき以上に込み上げてくるものがあります。そして「素晴らしい音楽を聴けたな」と充実して帰路につくこともできます。(M.K.)

・空間を満たす響き。演奏者の少し上空とか、ホールの上下前後左右に耳を飛ばすような感覚で聴くのを楽しみます。(星村あかね)

●癒しの時間

・音楽はもちろん、終演後に飲むお酒はとても美味しい。(平野伸芽)

・疲れを癒す時間や、考えごとの時間になること。自分のアマチュア演奏のための勉強。(ラマ)

Q6. 定期的にチェックする媒体は?

・Webマガジン「ONTOMO」
 イチオシの公演、注目の公演をご紹介しています。ご活用ください!

・Twitter、Facebook等のSNS
 各団体が運営しているSNSアカウント。楽団員やアーティストが登場することも。

・公演で配られるチラシ

・各団体やホールが発行するメルマガや郵送のお知らせ 

・音楽雑誌(「音楽の友」「レコード芸術」「バンドジャーナル」「ムジカノーヴァ」「ショパン」「モーストリー」「ハンナ」等)や、フリーペーパー「ぶらあぼ」

Q7. チケットの購入方法は?

やはりインターネットが優勢! 各団体の公式ウェブサイトやコンサートホールの公演情報のページを経由してチケットを購入できます。少数ながら窓口派も。

Q8. たくさんあるコンサートの中から、どう選んでいる?

アーティストのオリジナルの曲を聴きにいくポップスやロックなどと違って、プログラム(演目)が重要なファクターであるということが、クラシックの特徴のひとつかもしれません。演奏機会が少ない曲がプログラムに載っていると、つい「おっ!」と興味を惹かれてしまいます。

とはいえ、あまりコンサートに行ったことがないと、演目で選ぶのはハードルが高いかもしれません。そういうときは……最後の質問「2020年注目の公演は?」へどうぞ!

・好きなアーティストの公演、もしくはプログラムが気になり、かつ、出演者が良いと思う公演を選びます。チケットが高すぎるものは避けます。(OKOME)

・最近は友人に勧められることが多く、気に入れば行っています。(藤田哲也)

・できるだけ多く足を運びたいと思っているので、チケットはハードルを下げるためにも安い席を選ぶ傾向がある。 ただ、人にプレゼントすることもあるので、そのようなときは少し奮発。(大矢真弓)

・ 子どもが生まれたので、0歳児からOKの短い演奏会に連れて行くようになりました。(星村あかね)

・財布との相談ですが、好きなアーティストだったらほぼかならず聴くし、おもしろそうな(注目の)アーティストだったらプログラムが良くて、手が届く料金だったら極力聴きにいきます。あとは、好きだけど実演機会の少ない作品が演奏されるコンサートも。(MH)

・気になっているアーティストやオーケストラなど「奏者」で選ぶこともありますが、楽曲そのものの演奏機会が少ない珍しい公演にも興味を持って足を運びたいと思っています。あとは、ユース割引が使えるので、その割引が使えるものは積極的に行かせていただいています!! ユースは半額、またはそれ以下の割引になることもあるので、非常に助かっています。(M.K.)

Q9. 2020年注目の公演は?

5/24 読売交響楽団 第227回日曜マチネーシリーズ:ベルリオーズとけんかしたこともあるボワエルデュー。生演奏は聴いたことないのでハープ協奏曲をぜひ聴きたいです。(ま)

12/9~12/13 パーヴォ・ヤルヴィ指揮 ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団 生誕250年 ベートーヴェン 交響曲全曲演奏会:2020年はどのような演奏になるのか、気になります。(OKOME)

N響定期:今シーズンの定期のプログラムがどれも素晴らしかったため。来年も期待できる。(大矢真弓)

大好きな演出家が初登場する新国立劇場4月のジュリオ・チェーザレ! オペラの殿堂スカラ座引っ越し公演で9月に上演するトスカ。(えんがわ)

ショパンコンクールにも注目しています。(ラマ)

・レヴァン・フランセ。隔年くらいで来日するけど(笑)、都度聴いておきたい室内楽グループです。(nanapoko)

・オリンピックの開会式。この時代の最先端のパフォーマンスとアートの流行が観れると思います。(関雅夫)

ラ・フォル・ジュルネには例年遊びに行っています。あちこちでベートーヴェンを聴くことになるのでしょう。(星村あかね)

・9月の新日本フィルと5月の大阪フィル。なぜなら、シャルル・デュトワが指揮するから(MH)

6月に来日するグスターボ・ドゥダメル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の、特に野外公演がとても気になっています。今まで写真や映像でしか見ることができなかったヴァルトビューネのような光景に、もしかしたら足を運べるかもしれない! と思うと、今からワクワクします。また、4月に新国立劇場で上演される《ホフマン物語》。(M.K.)

2020年はコンサートへ!

音楽之友社の中の人レポートをお届けしました。
その場きりのライブ体験が好き、という点は共通しつつも、「2020年度注目の公演は?」という質問では回答がひとつも重複しなかったところに多様性が見られます。ぜひ皆さんも、気になる公演を探してみてください。

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