読みもの
2023.09.20

大和ハウスの「音の自由区」~響きのよさと広さ、明るさを叶える快適防音室&静音室

毎日使うレッスン室や練習室。長時間集中する場所だから、より快適に過ごしたい、そして生徒の耳を育てる空間であってほしい、さらにはちょっとしたコンサートができる環境も――そんな先生方の願いを叶える、大和ハウスの「音の自由区」が注目されています。

取材・文
飯田有抄
取材・文
飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター

1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...

メインビジュアル:ピアノ教室での「奏でる家」施工例(西宮市)。壁一面に造りつけた楽譜棚による吸音も配慮して響きを設計できる。

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内部の響きにもこだわった快適な防音室

個人で運営されているピアノ教室の多くは、ご自宅の一部をレッスン室や練習室としてお使いになっていると思います。そこで気になるのは、やはり防音のこと。近隣への配慮から、レッスン室や練習室を防音仕様にされている方は多いかもしれません。

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「防音室」を後から設置する場合、部屋の内部にユニット型の防音室を組み入れたり、コストを掛けてリフォームしたりするケースが一般的。内部はどうしても狭く、自然光を取り入れにくく、壁も天井も厚くなって圧迫感が出がちです。デッドすぎたり、音の返りが近すぎたりで、楽器本来の伸びやかな響きや性能を活かしきるのが難しい場合もあります。これは、従来の「防音室」の考え方が「外に音を漏らさない」「迷惑をかけない」といった点にのみ重きが置かれてきたことに起因しています。

しかし、ピアノの先生にとってレッスン室は毎日長時間を過ごす大切な仕事場。そして生徒たちにとっては、音楽的な耳や技術や感性を伸ばす、とっておきの空間です。理想となるのは、単に外部に音が漏れないことに加えて、防音室内部が快適であること。つまり、音色や響きを追求できる適切な残響があり、伸びやかな心で表現力を高められるお部屋ではないでしょうか。

高い防音性能と音楽的な響き、開放的な空間を両立。

そんな防音レッスン室の実現に向けて、大和ハウスの快適防音室&静音室「音の自由区」をご紹介します。内部が広く、天井も高く、明るい。そして楽器の響きがよい。これが従来の防音室ユニットとは大きく異なる、画期的な防音室なのです。

「音の自由区」で素敵なレッスン室を

「音の自由区」には、2タイプの防音室と1タイプの静音室があります。いずれも防音性能に優れた建物をベースに設計されるため、コストを押さえつつ快適で魅力的なお部屋に仕上がります。

部屋の角に設置する、独自の音響アイテム「コーナーチューン」(特許取得)。
三角形の吸音材を採用し、低音から高音までのバランスを整えることで、響きにほどよい余韻と深みを与える。

「奏でる家」

ピアノ教室におすすめなのはこのタイプです。ピアノはもちろん、弦楽器や管楽器、声楽やエレキギターなど、あらゆる楽器の音を内部では美しく響かせ、外部にほとんどもらしません。アンサンブルにも適しています。100dBA(デシベルエー。人間の感じる音の強さや音圧の単位)相当の大きな音も 55dBA 減音(目安。※2)され、「図書館並みの静けさ」とされる 45dBA まで引き下げられるため、夜中の練習でも安心できるのではないでしょうか。 大きな二重窓に加えて高い天井(約2m60cm 以上※1)も可能で、広々とした明るく美しい空間となります。

美しい響きの秘密の一つは、音は部屋の角に “溜まる”習性があることに着目した吸音材「コーナーチューン」です。広さ、楽器、好みに応じて、個数や設置場所により残響の長さを変えられます。窓や扉は二重です。またコロナ禍より重視されている換気扇も吸音ダクトを用いており、安心して換気しながらレッスンができます。およそ 10 帖で家の価格プラス 226.6 万円(税込)から施工できます。

「奏でる家+(プラス)」

音量のほか振動も抑えられ、ドラムセットの演奏にも対応できる防音室です。浮き床仕様で、より厚い防音材を使用し、二重扉のほかにさらに前室を設けます。ドラム演奏の 115dBA という大きな音でも、45dBA(目安※2)まで減音します。

「やすらぐ家」

生活環境に適した静音室です。外の交通騒音や、ほかの部屋の生活音などを遮断し、書斎や寝室を静かな環境に保ちます。90dBA 相当の音を 45dBA(目安※2)まで減音することができて、一般的な防音室同等以上の防音機能を備えており、こちらは、およそ 10 帖で家の価格プラス 83.6 万円(税込)から施工できます。コロナ禍でリモートワークが増えたことで、一般家庭にも普及しているとのこと。併せて、オプションの静音ガラス引き戸「静音スクリーン」を採用することで、内部の様子を隣室から見ることもできます。

※1:1階標準天井高2.72mの場合。建物の構造によって変わります。
※2:本記事内で紹介した減音の数値は、大和ハウス工業で測定した数値(JISA1417:2000 建築物の空気音遮断性能の測定方法に基づく)ですが、性能値として保証するものではなく、使用状況や周辺の環境、間取りなどにより異なる場合があります。なお、音は10dBA 大きくなるごとに倍の大きさに聞こえます。

大きなガラス戸のように空間を仕切るのが「静音スクリーン」。静音スクリーンを2重にすると一方の部屋をピアノ設置の練習室、もう一方を楽典などに取り組む待機室にするなど様々に活用できる。

理想的なレッスン室で、のびやかに音楽を

たとえばメインのレッスン室を「奏でる家」、楽典・ソルフェージュを「やすらぐ家」で設計といった組み合わせも可能。居住スペースを「やすらぐ家」にして、家族が快適に過ごせる生活空間を確保するのもいいですね。家と同時に設計するのでリーズナブルなことに加えて、60 年の長期の保証やアフターサービス(※3)を受けられるのも、教室を運営する上で大きな安心につながります。自宅とは別に “レッスン棟” や、ミニコンサートが開ける“サロン棟”の建設を検討されている先生にとっても、大和ハウス「奏でる家」や「奏でる家+」は強い味方になりそうです。全国の住宅展示場にはピアノを置いた「奏でる家」もあるので、体験されてみてはいかがでしょうか。

※3:60年以降はお客様のご要望により耐久性能調査(試験)を行い、耐久性能診断書を作成します。また、部位ごとに必要な有料メンテナンス工事の項目と保証年限を提示します。
※引き渡し後、1・12・24ヶ月・以降5年ごとの無料点検と診断を実施(30年以降の点検は有料となります)。

※初期保証30年。30・45年目の有料メンテナンス工事実施で、15年ごとの保証延長。

広さに制限がないのも大きな魅力。20畳ほどの施工実績もある。ワンフロアすべてを防音にすることも可能。
お問い合わせ先

大和ハウス工業・住宅コンタクトセンター

Tel 0120-590-956(9:00~21:00/年末年始を除く)

https://www.daiwahouse.co.jp/

取材・文
飯田有抄
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飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター

1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...

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