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2018.06.26
日めくりオントモ語録/ジョルディ・サバール
音楽というものは美しい。確かに美しいのですが、それが人類の生活や歴史と繋がるとより強烈なものになると思っています。だから、私は音楽と歴史というものを繋げて紹介しているのです
―― ジョルディ・サバール 「レコード芸術」2018年2月号より
ブック付きのディスク「音楽と歴史シリーズ」を発表しているサバール。「われわれの歴史のなかでも悲劇的で残酷な遺産」と語る奴隷制度をテーマにしたCD『奴隷制への道』では、マリやマダガスカル、モロッコ、ブラジル、コロンビア、メキシコに伝わる白人たちが奪ってきた「本当に美しい豊かな音楽」を扱いました。長い間、生活とは別のものと崇められてきた芸術は、実は必ず人々の生活に強く繋がりをもつものだと語っています。
ジョルディ・サバール (Jordi SAVALL 1941-)
スペイン・バルセロナ県の都市イグアラダ生まれのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、指揮者。6歳で地元の少年合唱団に参加して音楽を始め、バルセロナ音楽院でチェロを学ぶ。1964 年に同音楽院卒業後、独学でヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)および古楽を学んだ。1968 年よりスイスのバーゼル・スコラ・カントールムで研鑽を積み、1973 年より師であるアウグスト・ヴェンツィンガーを継いで後進の指導に当たった。今日の音楽界における傑出した芸術家の一人として知られ、ヴィオール奏者、そして指揮者として過去50 年以上にわたり古楽の調査、研究、そして解釈に力を注いでいる。エスペリオン XX(1974年設立、21世紀からはエスペリオンXXI)をはじめ手兵となる3つのアンサンブルを立ち上げ、忘れ去られていた重要なレパートリーを復元、ヴィオール音楽のファン層を広げている。
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