「さくらさくら」のルーツを徹底解説! プッチーニが引用するほど世界で愛される理由...
2018.07.07
日めくりオントモ語録/ニコラ・ルイゾッティ
(蝶々夫人について)プッチーニはこの、がんじがらめの世界から自由な世界への彼女の強い憧憬の念を表すためにオペラのタイトルをCio-Cio-SanでもFarfallaでもなく英語のButterflyとしたのではないかと私は考えています。
―― ニコラ・ルイゾッティ「音楽の友」2005年7月号より
プッチーニの日本を舞台にしたオペラ《蝶々夫人 Madama Butterfly》について、オペラ界の人気指揮者ルイゾッティの言葉。がんじがらめの世界とは日本、自由な世界はアメリカを意味しています。何故イタリア語で書かれたオペラのタイトルが、蝶々を意味するFarfallaではないのか、納得できる考察です。
ニコラ・ルイゾッティ(Nicola LUISOTTI 1961-)
1961年イタリア・トスカーナ州生まれの指揮者。12歳のとき、オルガンを習っていた教会で大人の合唱の指揮をとるようになる。義務教育を終えた後にはさまざまな仕事や兵役を経験した。このころ音楽の道に進むことを決意し、家族の反対を押し切ってルッカのボッケリーニ音楽院に入学在学中に作曲・ピアノ・トランペット・声楽を学んだ。その後指揮法をピエロ・ベッルージに学び、最優秀の成績でボッケリーニ音楽院を卒業。サンフランシスコ・オペラの音楽総監督(2009年 – )、および東京交響楽団の客演指揮者。
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
新着記事Latest
2025.07.09
京都市交響楽団ソロ・コンサートマスター会田莉凡さん「オーケストラで弾くことはずっ...
2025.07.07
“感じればいい”は本当か?~飯田有抄がガチで伝えるクラシック音楽の面白さ
2025.07.07
【Q&A】指揮者・吉﨑理乃さん~東京国際指揮者コンクール入賞! 音楽愛に満ちた若...
2025.07.05
ゴルトベルク変奏曲は「人生のレジュメ」~ピアニスト、エル=バシャが満を持して挑む
2025.07.05
指揮者・山田和樹、ベルリン・フィルとの共演を振り返る「生命力のキャッチボール」
2025.07.03
今週の音楽家の名言【ヴァイオリニスト・石田泰尚】
2025.07.03
【音楽が「起る」生活】ノット&スイス・ロマンド管、《イオランタ/くるみ割り人形》
2025.07.02
白石美雪『音楽評論の一五〇年 福地桜痴から吉田秀和まで』が音楽本大賞個人賞受賞!