阪 哲朗がリードする、山形交響楽団の熱く湧き上がる挑戦力と成長の源泉を探る
2018.08.26
日めくりオントモ語録/アンネ=ゾフィー・ムター
自分では変化してきたという感じはしていませんが、つねに新しい挑戦をしてみたいという気持ちはあります。
―― アンネ=ゾフィー・ムター「音楽の友」2008年8月号より
モーツァルトの協奏曲で初めて自分で指揮をしながら弾いたムター。「以前、同じ曲をカラヤンと演奏したときには、ヴァイオリン・ソロだけに集中していれば良かったので、かなり違いますね(笑)」と大変だった経験を振り返った。「自分で、曲全体の構成を考えて、それをオーケストラ・パートにも集中する。まったく違う体験です。何より、オーケストラ・プレーヤーに自分が目指している演奏をどのように伝えるか、という作業が大変でした」と語った。しかし、挑戦しがいのある仕事だったようで、楽しんで楽員たちとコミュニケーションが取れたと言う。
アンネ=ゾフィー・ムター(Anne-Sophie MUTER 1963~)
1963年スイス・バーゼル近郊のラインフェルデンに生まれる。カール・フレッシュ門下のエルナ・ホーニヒベルガー、アイダ・シュトゥッキに師事。1976年のルツェルン音楽祭のデビュー演奏会を聴いたカラヤンに認められ、翌77年のザルツブルグ聖霊降臨祭音楽祭のベルリンPO演奏会にソリストとして登場し大きな話題となった。以後、88年8月のチィコフスキーのヴァイオリン協奏曲まで頻繁に録音を重ねた。また、若い音楽家を支持する目的でアンネ・ゾフィー・ムター財団(本部・ミュンヘン)を設立、才能ある世界の弦楽器楽者たちに奨学金を支給するなど、精力的に活動している。
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