日めくりオントモ語録/ルネ・パーペ
いつもソプラノやテノールばかりでなくていいでしょう。
―― ルネ・パーペ「音楽の友」2008年9月号より
ダンディな容貌と深い歌声で、現代最高のバス歌手の呼び声高いバス歌手ルネ・パーペ。グラモフォンと専属契約を結ぎ、初めてのソロアルバムをリリースしたときの一言。ソロのアルバムを出すのはソプラノやテノールが多いが、バスのレパートリーにも素晴らしい作品がたくさんある、と語りました。
グノー:歌劇《ファウスト》~〈黄金の仔牛のロンド〉
ルネ・パーペ(バス)
出身地ドレスデンで音楽を学び、1988年、在学中にベルリン国立歌劇場でデビュー、今日に至るまで同歌劇場に所属している。艶のある重低音と類稀なる表現力を併せ持つ、現代で最も実力のあるバス歌手として輝かしいキャリアを築いている。ヨーロッパの各主要歌劇場やメトロポリタン歌劇場およびベルリン国立歌劇場のツアーで世界各国で活躍しているほか、メトロポリタン歌劇場には定期的に出演し、2012/13年までゲスト・アーティストとして契約をしている。
ゲルギエフの指揮による《パルジファル》グルネマンツ、ティーレマン率いるシカゴ・リリック・オペラの《ニュルンベルクのマイスタージンガー》ポグナー、そしてビシュコフ指揮《トリスタンとイゾルデ》マルケ王を演じており、ドホナーニ指揮《フィデリオ》のロッコ、また、2009/10年にはファウストの《メンフィス》、ゲルギエフ指揮《ボリス・ゴドゥノフ》などに出演、高い評価を得ている。レコーディングについては、ダニエル・バレンボイム、サー・コリン・デーヴィス、ジェイムズ・レヴァイン、サー・ゲオルク・ショルティ、アントニオ・パッパーノらとの共演によるCDをBMG、EMI、ドイツ・グラモフォン、テルデックなどから数多くリリースしている。また、ケネス・ブラナー監督による映画「魔笛」ザラストロ役で出演し好評を博すほか、2008年8月には、はじめてのソロCD“Gods,Kings&Demons”をドイツ・グラモフォンよりリリースした。
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