室内楽に取り組むにあたって考えること。そして梅雨に始めた新しい趣味
2018.07.24
日めくりオントモ語録/岡原慎也
アマチュアの方こそ音楽の愉しみ方がわかってらっしゃるなと、いつも感心しているのです
――岡原慎也「音楽の友」2018年7月号
「音を楽しむ」と書いての音楽が、いつしか「音が苦」になっていることを気にしている岡原さん。「優劣や順位付けの中で育った子どもたちは、自ずと『ヘタなことできない』『人からどう思われるだろう』とがんじがらめになって、音楽を楽しめないどころか嫌いになってしまう」と心配し、大人が楽しんでいる姿を若い世代に見せることで音楽の入口を増やす『大人のピアノカーニバル』を企画した。
岡原慎也(Shinya OKAHARA)
4才よりピアノを始める。東京芸術大学音楽学部付属高校を経て東京芸術大学に入学、在学中より演奏活動を始める。同大学卒業後、ドイツに留学。ベルリン芸術大学、ミュンヘン音楽大学マスタークラスにおいて研鑽を積み、FM放送に出演等、ドイツ各地で演奏をする。帰国後、ベートーベンのピアノソナタ全曲演奏や各地でのリサイタル、コンチェルト等で高評を博す一方、シューベルトやヴォルフの歌曲の全曲演奏など、ドイツ歌曲や室内楽のパートナーとしても精力的な活動を展開し、1994年にはヘルマン・プライ、そして95年にはテオ・アダムと共演を果たし、NHK芸術劇場で放映される。また、2006年春にはチェコにおいて指揮者としてもデビュー。1993年京都音楽賞、96年大阪文化祭賞本賞、そして2001年には音楽クリティッククラブ賞、2012年には平成23年度文化庁芸術祭優秀賞を受賞。現在、大阪音楽大学大学院音楽研究科長およびピアノ部会主任教授。日本ドイツリート協会会長。
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