亡国の歴史を歩んだポーランドの独立と第1回ショパン国際ピアノ・コンクールのころ
2018.10.01
日めくりオントモ語録/メナヘム・プレスラー
私は確固とした練習の信望者です。すぐれたアイデアは練習からしか得られません。
――メナヘム・プレスラー「メナヘム・プレスラーのピアノ・レッスン」より
かねてより練習至上主義なプレスラー。講演会での参加者より「練習しますか?」との質問に対して、「いつでも。時間の許す限り弾いています」と答えた。イタリアのコモ湖にあるピアニスト・アカデミーで教える際にも、自分の練習時間を捻出するため朝の5時半に起きていたという。
メナヘム・プレスラー(Menahem PRESSLER 1923~)
1923年、ドイツ生まれ。ナチスから逃れて家族とともに移住したパレスチナで音楽教育を受け、1946年、ドビュッシー国際コンクールで優勝して本格的なキャリアをスタートさせる。1955年、ダニエル・ギレ(vn.)、バーナード・グリーンハウス(vc.)とともにボザール・トリオを結成。世界中で名声を博しながら半世紀以上にわたって活動を続け2008年、ピリオドを打つ。その後ソリストとして本格的に活動を始め、2014年には90歳でベルリン・フィルとの初共演を果たし、同年末にはジルベスターコンサートにも出演。ドイツ、フランス国家からは、民間人に与えられる最高位の勲章も授与されている。また教育にも熱心で、これまで数百人もの後進を輩出してきた。世界各国でマスタークラスを展開し、またインディアナ大学ジェイコブズ音楽院では1955年から教えており、現在は卓越教授(ディスティングイッシュト・プロフェッサー)の地位を与えられている。
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