ルイサダにきく 若いピアニストの指導哲学〈前編〉過去を振り返ること、感受性の確立
2018.10.26
日めくりオントモ語録/アレクセイ・ゴルラッチ
どの国の人であるという法律の下でピアニストは弾いていないとは思います。
―― アレクセイ・ゴルラッチ「音楽の友」2018年11月号より
ウクライナ生まれだが、2005年にはワルシャワのショパン国際コンクールでセミ・ファイナルに進むなど、ショパンにも若いときから並々ならぬ情熱があったゴルラッチ。「私はウクライナに生まれ、3歳のときにドイツに映りましたが、多くのインプレッションをウクライナから受け続けました。異なった国での人生と文化の経験は作曲家に向き合う際の役に立ちます。ショパンは、ポーランド語が音楽にも影響していると思います。装飾音や微細なパッセージにポーランド語の語感が現れている。《マズルカ作品33》は、今でも最も難しい作品の一つだと感じています。個性的で精密なアーティキュレーションやフレージング……その解釈やアプローチはまるで偉大な謎解きのようです」と語った。
アレクセイ・ゴルラッチ(Alexej GORLATCH 1988~)
1988年ウクライナ・キエフ生まれ。ハノーファー音楽大学にてカール・ハインツ・ケマーリンクに師事。数多くの受賞歴があり、特に06年アウグスト・エファーディング国際コンクールでの優勝と、リヒャルト・ラウグス・ベートーヴェン・ピアノコンクール第1位、併せて18歳の若さでベートーヴェン後期ソナタ作品最優秀演奏賞受賞は特記に値する。06年浜松、09年ダブリン、11年ミュンヘン各国際コンクール優勝。現在、フランクフルト音楽大学の教授でもある。
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
新着記事Latest
2023.12.10
ブルックナーを好きになりたいんですけど! 広瀬大介に苦手克服のヒントを直撃対談
2023.12.09
夢咲ねねが語るミュージカル、音楽、歌〜『赤と黒』で宝塚時代から憧れていたレナール...
2023.12.08
ブラームスを知るための25のキーワード〜その7:パトロン
2023.12.08
ファゴット皆神陽太さんがオススメ! アンサンブル/ソロコンテスト向きの音源
2023.12.08
阪田知樹×上野耕平 作曲者と演奏者が語り合う~想定外の演奏で新曲の深みが増してい...
2023.12.07
「フィギュアスケートの見方が変わる音楽会」〜『題名のない音楽会』人気企画がオンエ...
2023.12.07
「くるみ割り人形」〜音楽家でもあった原作者E.T.A.ホフマンの世界
2023.12.05
音楽ファン憧れの芸術の都 オーストリア・ウィーンで、うっとり音楽に浸る旅を