わたしの毎日ONTOMOスタイル!vol.6/編集部Web企画編集室 オンラインショップ「ONTOMO Shop」鳥羽隆行

シンセサイザーを相棒として

読みもの
2018.05.17
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イラスト:駿高泰子
鳥羽隆行 音楽之友社 編集部Web企画編集室 オンラインショップ「ONTOMO Shop」担当
鳥羽隆行
鳥羽隆行 音楽之友社 編集部Web企画編集室 オンラインショップ「ONTOMO Shop」担当
横浜生まれの福岡育ち。2016年より音楽之友社にてオンラインショップ担当として勤務。自分にとっては音楽の仕事が一番やっていて楽しいと思える。

ピアノを習った経験があるわけでもなく、クラシックに慣れ親しんで育ったわけでもない私が、どうゆうわけだかこのクラシック音楽専門出版社で働く機会を与えられ、見るもの、触れるもの、聴くことまでも自分にとっては新鮮に感じることばかり。嬉しくも、そのおかげで日々楽しく仕事をしています。

子供の頃から色々なものを作るのが好きで、学校からの帰り道には歩きながら鼻歌や頭の中で曲を作って遊んでいました。やがて、いくつか自信のある曲を作ることができるようになると、今度はそれを形にしたいと思うようになりました。

大学生になったら自分でお金を稼いで楽器を買おうと決めていましたが、作った曲のデモテープを作るためにはシンセサイザーが必要だなと考えていました。そして大学生になり、先輩から勧められて買ったのは、KORGのTRINITY。このシンセサイザーは当時としてはとても画期的でした。
何が画期的かって、タッチパネルを採用していたのです。それまでのシンセサイザーは、小さな画面と格闘しながらボタン操作で音色をいじる必要がありました。しかし、この機材では今のスマートフォンやタブレットのように、ある程度直観的に操作をすることができたのです。

そしてなにより・・・・・・タッチパネルが駅の券売機っぽかった!(笑)

音色も素晴らしいものでしたが、タッチパネルを搭載したそのルックスに1目惚れしました。しかし、期待に胸を弾ませ買ったはいいものの、数か月後すぐにパネルを割ってしまい、パネルを操作できないと機材としてまったく機能しないという弱点に絶望しつつ、遠くの修理工場まで重たい楽器を担いで行ったのは今となってはいい思い出です。

タッチパネル式は当時としては画期的でした。

そのTRINITYは友人にあげてしまい手元にはもうないのですが、その後に買った後継モデルのTRITONは今でも使っています。このTRITONとは相性がいいようで、弾いていると色々な曲が思い浮かんできました。前述の通り、何か楽器を習っていたわけではなく、コードからほぼ独学でしたので、できるのは音楽理論も演奏も滅茶苦茶な曲ばかり。しかし、そのときの喜怒哀楽の感情を音色に委ね、誰もまだ聴いたことのない、自分だけしか知らない曲を世界で最初に聴く瞬間は、当時も、今でも何事にも替えがたい喜びの瞬間です。

思えばそのTRITON も、買ってから15年近くが経ってしまいました。不思議だなと思うのは、楽器は何年経っても古くささを感じません。それが機械であっても。新しい機材が発売される度に、「いいなー、かっこいいなー、欲しいなあー」と羨望の思いを抱いてしまうのですが、苦楽を共にしたTRITONは自分にとっては今でも特別な存在のままです。

時間があるときには「さあ、今日はどんな曲を教えてくれるかな?」と、白と黒の鍵盤から音の高さと長さを紡ぎながら曲を作り上げてゆく。それが私の密かな楽しみです。

たくさんの鍵盤に囲まれていると嬉しくなる感覚は、キーボディストなら共有できるのではないでしょうか。

私のおすすめの1枚 「マドモアゼル モーツァルト」

この1枚がきっかけで、クラシックにも興味を抱くようになりました。ダンスミュージックの印象が強い小室哲哉さんですが、「マドモアゼル モーツァルト」というミュージカルのための曲も書いています。岩代太郎さんや荻野清子さんといった、錚々たるミュージシャンも参加しています。

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