インタビュー
白鳥英美子が55周年ベスト盤~”あの時”の記憶を呼び覚ますヒーリング・ヴォイス

常に大衆とその生活に寄り添い、時代の世相が歌われてきたシャンソンは、オリンピックとも切り離せない! フランスでシャンソンが愛されてきた歴史や、今もシャンソンを楽しむことができるパリのスポットを紹介します。

専門は文学・芸術キャバレー「シャ・ノワール」。ワインが好きでフランス文学を専攻したのに留学先はビール大国ベルギー(言語学文学翻訳学博士 リエージュ大学)。長年の修行の...
もうすぐ始まるパリオリンピック。さて、開会式の音楽はなんでしょう。ドビュッシー? サン=サーンス? 運動と音楽といえば、お馴染みオッフェンバックの《天国と地獄》?
オッフェンバック《天国と地獄》より序曲
残念、どれもハズレです。正解はエディット・ピアフの「愛の讃歌」です。
越路吹雪や美輪明宏が歌って、日本でもよく知られているシャンソンですね。今回の開会式ではこの「愛の讃歌」をマリとフランスの国籍を持つアーティスト、アヤ・ナカムラが歌うと噂され、その賛否をめぐって論争が起こりました(プログラムは当日まで極秘で、結局カナダ人歌手のセリーヌ・ディオンが歌いました)。
さて、誰が歌うかはさておき、ピアフの「愛の讃歌」が選ばれたということは、シャンソンがフランスという国家を体現する音楽ジャンルであるということでもあります。シャンソンは常に大衆とその生活に寄り添う音楽です。マリオン・コティヤールがピアフを演じた伝記映画『エディット・ピアフ 愛の讃歌』をご覧になったかたはわかると思いますが、ピアフは貧しい生まれで、モンマルトルの路上で歌って糊口を凌いでいました。







