亡国の歴史を歩んだポーランドの独立と第1回ショパン国際ピアノ・コンクールのころ
2018.04.24
写真で語る音楽シーン Vol.4
アンヌ・ケフェレックの再会
音楽家を撮りつづけるカメラマンたち。写真の背後にはどんな物語があるのだろうか。撮影者自ら音楽シーンを語ります。
フォトグラファー
フォトグラファー
堀田力丸 カメラマン
1971年、東京生まれ。東京でのスタジオ勤務などを経て90年代後半、人物ポートレート、ニュース写真の撮影からカメラマンの道へ。ほどなくして、父(故堀田正實)、叔父(故...
アンヌ・ケフェレック(ピアニスト)
フランスのピアニスト、アンヌ・ケフェレックの撮影は「再会」とも呼べるものでした。
1982年の「音楽の友」誌に写真と記事が掲載されています。
インタビュアーが当時のバックナンバーを見せながら、写真を撮影したのが私の父(故堀田正實)であることを話しました。
「お父様にお会いしてからもう何年かしら。こんなおバアちゃんになっちゃったわ……」と言ったときの素敵な笑顔です。
アンヌ・ケフェレック
パリ生まれ。1964年にパリ音楽院に入学。1965年ピアノ・クラスで一等賞を、翌年ジャン・ユボーの室内楽クラスでも一等賞を獲得し、パリ音楽院を首席で卒業する。その後さらに研鑽を積むため、ウィーンに留学し、パウル・バドゥラ=スコダ、イェルク・デームス、そして特にアルフレッド・ブレンデルに師事する。1968年、ミュンヘン国際音楽コンクールにおいて、審査員満場一致で優勝を果たし、翌年リーズ国際ピアノ・コンクールでも入賞。
1970年にウィーンでデビューし、翌年にはパリでデビューを飾った。その後、ヨーロッパ、アメリカ、日本、カナダ等世界各地でリサイタルを開き、また世界各国の主要オーケストラと共演する。これまでに、ロンドン交響楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、BBC交響楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、BBCフィルハーモニック、BBCスコティッシュ交響楽団、バーミンガム市交響楽団、ハレ管弦楽団、アカデミー室内管弦楽団、ボーンマス交響楽団、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、ノーザン・シンフォニア、フランス国立管弦楽団、フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団、スコティッシュ・チェンバー・オーケストラ、香港フィルハーモニー管弦楽団等と、日本では、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢と共演している。
映画「アマデウス」ではサー・ネヴィル・マリナーとの共演でピアノ協奏曲を演奏し、話題となった。近年は、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(熱狂の日)」音楽祭のメイン・ゲストとして高い人気を誇る。ピアニストとしての活動に対して、フランス政府より芸術文化勲章オフィシエが授与された。
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