読みもの
2025.03.10

3月の音楽書・楽譜 新刊情報

音楽之友社から2025年3月に刊行される、書籍・楽譜の新刊情報をお届けします。

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【書籍】

うまくなろう!オーボエ 新版

うまくなろう!オーボエ 新版
茂木大輔 著

定価 2,200円(本体2,000円+税)
判型・頁数 A5・96頁

初版から20年を超える人気ロングセラー! 一部改変のうえ、「追記:21世紀のオーボエ事情」を加えた新版。楽器の選び方やメンテナンス方法はもちろん、リードの修正方法や自作方法まで解説。さらに、基礎練習メニューも含め、うまくなるための基本的な知識をコンパクトにまとめた。イラストも多用してわかりやすく説明する。
中・高の吹奏楽部の新入部員だけでなく指導者、パート・リーダーも必読の1冊!

好評発売中!

アルベニス 生涯と作品

アルベニス 生涯と作品
上原由記音 著/石田一志 監修

定価 4,400円(本体4,000円+税)
判型・頁数 A5・392頁

本書は、スペイン音楽、なかでもイサーク・アルベニス(1860-1909)を中心に演奏活動や執筆を続けている上原由記音による集大成の書。

第1部は「生涯編」。アルベニス研究は、1990年代にその第一人者J.トーレスの本格的な調査により、公文書による客観的なデータが明らかになる。今回、著者はこの研究を基本とし、さらにアルベニスが旅行中に携え青少年期を描写した「アルバム」も再確認しつつ、また彼の日記や往復書簡もふんだんに用いてその生涯の全貌を詳述。彼がパリとバルセロナの音楽界の橋渡しの担い手であったことや、中央ヨーロッパと近代スペインの音楽の関係なども詳述する。

第2部の「作品編」では、日本で初めてアルベニスの作品全体をカバー。なかでもピアノ作品は、後半期の重要な作品を中心に、ピアニストとしての著者ならではの民族的な作品の特徴とその表現方法も含めた解説を行なう。監修は、著者の恩師である石田一志。

3月13日(木)発売予定

近代日本と西洋音楽理論

近代日本と西洋音楽理論
グローバルな理論史に向けて
西田紘子、仲辻真帆 編著

定価 2,970円(本体2,700円+税)
判型・頁数 A5・192頁

現在の私たちは、音程・音階など西洋音楽に由来する音楽用語を当たり前のように使っているが、西洋音楽やその理論が日本に導入されてからまだ150年ほど。西洋の音楽理論は、近代日本でどのように導入され、展開、変化してきたのか。この問いについて、11人の著者が多様な領域から光をあてる。そこからは西洋の音楽理論に向きあい、自国の音楽について考察を深めようと奮闘した人々の姿が垣間見える。

西洋の音楽理論を非西洋圏の人々がどのように受容したかという一方向に注目するだけでなく、非西洋圏の音楽が西洋の人々にどのように受け取られてきたのか、また、それらの受容や交流の過程にどのような理論上・実践上の調整や文化的な摩擦がみられるのかにもせまる。

5つの章と6つのコラムはゆるやかに関連しているが、どこからでも読み始められる。
巻末には、本書に登場する音楽理論の基本用語と、索引つき。大学などのテキスト・参考書としても最適。

3月13日(木)発売予定

 

【楽譜】

日本のソナタ


日本のソナタ
標準版ピアノ楽譜 New Edition 解説付
花岡千春 校訂・運指・解説

定価 3,630円(本体3,300円+税)
判型・頁数 菊倍判・64頁

日本人による本格的なピアノ・ソナタの中でも、とくに人気の高い、いわばフランス楽派の名曲、矢代秋雄と三善晃のピアノ・ソナタの初めての校訂版。

ピアニストの花岡千春が、自筆譜との照合や印刷譜に至る経緯の考察などを徹底的に行ない、従来の版に散見される誤植などを修正、さらに作曲者の意図を損ねないような運指やペダルを付加した。これにより、この2つの名曲はさらに人気を博し、より広く弾かれることになるだろう。

3月19日(木)発売予定

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