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2024.07.18
8/16まで2か月100円! のサマーキャンペーンを実施中

「STAGE+ ステージプラス」活用ガイド! ユーロ高の今、夏の音楽祭はおうちでライヴ鑑賞

クラシック音楽の老舗ドイツグラモフォンの映像配信サービス「STAGE+」。どんどん増えているコンテンツをどのように選び・楽しむ? 欧州の音楽祭シーズン直前! 注目のライヴ公演・映像の愉しみ方を、オーディオ評論家の山之内正さんが解説!

山之内正
山之内正 オーディオ評論家

神奈川県横浜市出身。出版社勤務を経て独立後、オーディオ専門誌を中心に執筆。趣味はコントラバス演奏やオペラ鑑賞。近著に「はじめて愉しむホームシアター」(光文社)、「ネッ...

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ヨーロッパを中心に夏の音楽祭シーズンを迎え、コンサートやオペラの注目公演が目白押しだが、大幅なユーロ高のいま、現地まで出かけるのはハードルが高い。そんなとき、定額制の映像配信サービス「STAGE+(ステージプラス)」を利用すれば、居ながらにして話題の公演に接し、音楽祭の雰囲気に浸ることができる。

ドイツグラモフォンのSTAGE+は、ライヴ映像や最新アルバムが見放題・聴き放題になるサブスクリプションで、サービス開始から2年目を迎えた。8月16日まで提供中のサマーキャンペーンに申し込むと、わずか100円で2か月間、すべてのプログラムを再生できるという。この夏はお試しの良い機会だ(通常は月額1990円)。

9月末までに配信が始まるプログラムにはザルツブルク、ヴェルビエ、バイロイト、ルツェルンなど主要な音楽祭のライヴ配信に加え、他では見られないコンサートやオペラの映像が豊富に揃う。7月中旬からの10週間だけでもその数は14公演に及び、カレンダーに登録していくと数日おきに重要な公演が並んで壮観だ。

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ライヴ中継されたプログラムはその後アーカイブに追加されるが、それ以外に20世紀の映像資産も積極的に拡充しているため、映像も音源もどんどん増えていく。7月半ばの時点で映像は586本、音源は1300本近くに及ぶ。STAGE+の充実したライブラリには不朽の価値があり、既存の音楽配信では体験できない出会いを提供してくれるのだ。

辻井伸行、バイロイトの《トリスタン》、ウィーン・フィルのマーラー......ファン垂涎のライヴが目白押し

直近の注目公演から一部を紹介しよう。

7月後半は21日にヴェルビエ音楽祭から辻井伸行のリサイタル、25日はバイロイト音楽祭の《トリスタンとイゾルデ》がいずれもライブで配信される。28日にはペルトコスキがトゥールーズ・キャピトル管と生誕200年を祝してブルックナーの第9番を演奏し、29日にはボムソリとクエンティンがシマノフスキやフォーレで共演するという具合に、若手や新進アーティストの演奏を映像で見られるのもSTAGE+ならではだ。

8月に入るとネルソンス指揮ウィーン・フィルのマーラー第9番、ベルネームが題名役を歌う《ホフマン物語》、ヴァインベルクの《白痴》など、ザルツブルク音楽祭から重要な映像が相次いで届く。ネルソンスのマーラーは近年の同音楽祭に欠かせないプログラムだし、《ホフマン物語》はミンコフスキの指揮にも期待がふくらむ。

9月に中継されるルツェルン音楽祭にはネゼ=セガンとルツェルン祝祭管がクララ・シューマンのピアノ協奏曲とブルックナー第7番で登場。ベアトリーチェ・ラナの独奏は筆者も大いに楽しみにしているプログラムの一つだ。

4K映像や、日本語字幕作品も! 好みのスタイルでお気にいりを発見しよう

膨大なタイトルのなかで迷子になったら、「人気コンテンツ」、「最新アーカイブ映像」、「おすすめ作曲家」などテーマ別のおすすめコンテンツを試すか、「おすすめ音楽祭&ホール」から見たい映像や音源を探すとよい。

ユジャ・ワンがマーラー・チェンバー・オーケストラと取り組んだ《ラプソディ・イン・ブルー》(ジャズバンド版)、久石譲指揮ウィーン交響楽団のライヴとセッション録音など、ウィーンの楽友協会ホールを舞台にした映像は「人気コンテンツ」で見つけた注目公演の代表格。どちらも映像を伴うことで楽しみが倍増する。

STAGE+で配信中の映像作品の中で約4分の1に相当する144タイトルは4K収録なので、大画面で見ると画質の良さに目を見張ること必至だ。たとえばパリ国立オペラ座で収録されたグノー《ロメオとジュリエット》の舞台の荘厳なまでの美しさ、パッパーノとヤンセンが登場したチェコ・フィルの「ビロード革命記念コンサート」(ドヴォルザーク・ホール)の臨場感は圧巻。この2つの公演がフルに見られるだけでも価値があると思えるほど、映像に力がある。

ちなみに日本語字幕付きの公演はタイトル一覧に表記があるが、それ以外はライブも含めて基本的に字幕なしなので注意したい。

たとえばバイロイト音楽祭の公演では2022年の《ラインの黄金》、《ワルキューレ》、《ジークフリート》は日本語字幕付きだが、ライブ中継される今年の《トリスタンとイゾルデ》は字幕なしでの配信となる。

いずれ字幕が追加されるかもしれないが、アーカイブでも字幕なしの公演も少なくないので、いまの時点ではなんとも言えない。もちろん字幕はオフにできるし、作品によっては原語に切り替えられるので、舞台と音楽に集中したい時は再生中に設定アイコンを選んでオフにすればよい。

貴重なカラヤンの演奏記録ほか、コンテンツは拡充中!

2024年の春以降、カラヤンの貴重な演奏記録を中心に映像アーカイブの充実ぶりが著しい。1967年のザルツブルクの舞台に基づく《カルメン》、1974年制作の《蝶々夫人》、1984年収録の《ばらの騎士》など、各年代を代表するオペラ映画と舞台公演の名作が続々とアーカイブに加わり、オペラ好きを喜ばせている。《蝶々夫人》のフレーニとドミンゴの初々しさや声の美しさはもちろんのこと、いまから半世紀前の空気感まで感じさせる演出はいま見ても新鮮な魅力があり、強く引き込まれる。未見の方にはぜひお薦めしたいプログラムの一つだ。

STAGE+はスマホやタブレットに加えてAppleTV、FireTVなど多様な機器で楽しめる。ネットにつながるAndroid対応のテレビなら、アプリをインストールするだけで見られるので、ぜひお試しを!

コンサート、オペラ等の映像配信や音楽配信をライブとオンデマンドで!
「STAGE+」サマーキャンペーン

・8月16日(金)までの登録で、2か月間100円で利用可能

・常時解約可能

・パソコンのほか、テレビ、携帯、タブレットで視聴可能

 

詳細はこちらから

山之内正
山之内正 オーディオ評論家

神奈川県横浜市出身。出版社勤務を経て独立後、オーディオ専門誌を中心に執筆。趣味はコントラバス演奏やオペラ鑑賞。近著に「はじめて愉しむホームシアター」(光文社)、「ネッ...

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