ショーほど素敵なものはない！ 3つの舞台公演

舞台大好き！ な編集部Kです。アーヴィン・バーリンの名作ミュージカル《アニーよ銃をとれ》で歌われる「ショーより素敵な商売はない」は、実はショービズの世界を賞賛しつつ、皮肉ったりもしている歌詞……大変な世界なのでしょう。やはり舞台は「観る」に限ります！

今週は、東京都内で行なわれている3つの舞台をご紹介します。どの公演も帰り道、舞台の世界観から抜け出せなくなってしまうかも？ そして、自然とまた劇場に足を運んでしまうのです。ショーの魔力にご注意を……。

「ショー」といって、最初はオペラなのですが、この《愛の妙薬》はオペラ演目きってのエンタメ作品ではないかと思っております（実はわたしがオペラにハマったきっかけもこの演目でした）。

ツンデレな女の子に片想いする情けない主人公、ハンサムな恋のライバルの登場に、イカサマ薬売り。登場人物のキャラが立っているし、ストーリーもわかりやすい。そしてドニゼッティが書いた名曲の数々。中でも、主人公ネモリーノが歌うアリア「人知れぬ涙」はショーストッパー（名演奏によって劇が中断するほどの拍手が起こる）になることがしばしば！ わたしはアンコールで3回歌っているのを舞台を観たことがあります。

初めてのオペラにぴったりと、身をもっておすすめいたします！

渋谷の東急シアターオーブでは、ミュージカル映画の名作中の名作『雨に唄えば』舞台版が来日公演を行なっています。ミュージカルを映画にすることはよくありますが、これはその逆。ジーン・ケリー主演の大ヒット映画を、1983年に初めて舞台化した作品です。

サイレント映画からトーキーに移りゆくハリウッドに生きる俳優と女優の恋を描いたラブ・ストーリー。ゴージャスな衣裳にサウンド。ティーザーをご覧ください…… 名曲「雨に唄えば」のシーンでは、舞台に雨が降っちゃってますよ！ ザッツ・エンターテイメント!!

全国を回った『ロッキー・ホラー・ショー』が、2月12日（土）からの東京PARCO劇場公演でフィナーレを迎えます。

もともとは、ロンドンの小劇場でインディーズとして始まった作品が話題となり、ティム・キャリー主演で映画化（1975）される大ヒット。奇抜で、独特で、どこかユーモラスな世界観にハマる人はハマるはずです！

主演は当たり役（だって役名がフランク・フルターだし……）として3度目にして、最後の出演を表明した古田新太。音楽監督にはRolly、振り付けには東京オリンピック開幕式にも登場した東京ゲゲゲイのMickeyと、ぴったりすぎ！ な人選。ゴージャスすぎて、想像しただけでクラクラする〜！