Apple Music Classicalを通じて、日本のアーティストが世界へ
クラシック音楽は、時代とともにその楽しみ方が変化してきた。かつてはCDやレコードでじっくりと味わうものだったが、現在ではストリーミングの発展により、移動中や日常のあらゆるシーンで手軽に聴けるようになった。そのようななかでも、2024年1月に登場したApple Music Classicalは、クラシック音楽の新たな楽しみ方を提案し、多言語対応やハイレゾ音源の提供を通じて、より幅広いリスナーに向けたサービスを展開している。
Apple Musicサービス統括担当のジョナサン・グルーバー氏に、日本市場での反響や今後の展望について話を伺った。
期待を超えた大きな反響
Apple Music Classicalが日本でローンチされてから1年が経過した。グルーバー氏によると、日本市場への期待は当初から高かったが、実際にはその期待を大きく上回る反響があったという。
「日本のクラシック音楽ファンは、音質へのこだわりが非常に強いと感じています。そのため、私たちは24ビット/192kHzのハイレゾ音源やDolby Atmos対応の空間オーディオを提供し、最高品質のサウンドを実現しました」とグルーバー氏は語る。
日本語対応がもたらした革新
Apple Music Classicalの日本市場への取り組みの中で、特に注力したのが多言語対応の強化だ。検索機能の日本語対応は、クラシック音楽の聴き方に大きな変革をもたらした。
「以前は、英語で検索しなければならなかったものが、日本語で『ベートーヴェン 交響曲 第5番』と検索できるようになりました。これはクラシック音楽の楽しみ方を大きく変えるものであり、まさにゲームチェンジャーだと考えています」
日本のクラシック音楽が世界へ
Apple Music Classicalの登場により、日本のクラシックアーティストの影響力もグローバルに広がりつつある。
「例えば、ピアニストの藤田真央さんや角野隼斗さんが、Apple Music Classicalのクラシックトップ100にランクインするようになりました。これは、日本のリスナーが積極的に彼らの音楽を聴くことで、世界中のリスナーにも広がるきっかけになっています」
進化し続けるクラシック音楽体験
Apple Music Classicalは、ローンチ以来、新機能の追加を続けている。iPad対応やCarPlayとの連携、週単位のグローバルチャートの導入など、クラシック音楽の楽しみ方をより便利に、より豊かにする試みが行われている。
なかでも、空間オーディオによるリスニング体験の進化は、クラシック音楽の聴き方を大きく変えた。
「空間オーディオは、まるで自分がオーケストラの指揮者になったかのような臨場感を味わえます。クラシック音楽にとって、これは画期的な進化です」
若手アーティスト支援とクラシック音楽の未来
Apple Musicは、日本のクラシック音楽市場において、若手アーティストの活躍を手助けし、新たな世代のクラシックファンを増やすことを目指している。
「まだ世界に知られていない日本の若い音楽家を積極的に紹介し、彼らの音楽が世界へ広がる手助けをしていきたい。そして、クラシック音楽をより身近なものにするために、『ストーリー・オブ・クラシカル』などの教育コンテンツの充実にも取り組んでいます」と語る。
また、ディズニー・オン・クラシックやサントリーホールとの協業、Apple Store表参道での辻井伸行氏のイベントなど、日本市場向けの特別な取り組みも進められている。
クラシック音楽の新たな扉を開く
Apple Music Classicalは、単なるストリーミングサービスにとどまらず、日本のクラシック音楽市場に新たな風を吹き込む存在として進化を続けている。
「私自身、毎日のようにクラシック音楽を聴いています。検索を通じて好きなアーティストを深掘りしたり、プレイリストで新しい音楽に出会ったりするのは、とても楽しい体験です。ぜひ、Apple Music Classicalを通じて、クラシック音楽の魅力をさらに楽しんでいただきたいです」とグルーバー氏。
Apple Music Classicalは、クラシック音楽の新たな時代を切り拓き、音楽の未来を形作る重要な役割を果たしている。今後も、その進化から目が離せない。
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