記事
ピオトル・パヴラク、数学は音楽づくりにも影響あり!?

第19回ショパン国際コンクール、ついに全日程が終わり結果が発表されました! 翌日の取材会にて、第1位に輝いたエリック・ルーさんにお話をうかがいました。

フランス文学科卒業後、大学院で19世紀フランスにおける音楽と文学の相関関係に着目して研究を進める。専門はベルリオーズ。幼い頃から楽器演奏(ヴァイオリン、ピアノ、パイプ...
——まず、1位に呼ばれた瞬間、どんなお気持ちでしたか?
エリック・ルー 圧倒されました。感情があふれて……まさかこんな瞬間が訪れるなんて夢にも思っていませんでした。
まったく実感がわかなかったですね。頭がぼんやりしていて、もう夜も遅く、何時間も待っていて、ほとんど眠っていなかったので……。

——どのステージがもっとも印象に残っていますか?
エリック・ルー ひとつだけ選ぶのは難しいです。どのステージも、私にとって大きな旅のようなものでした。
強いて言えば、第2ステージですね。「ポロネーズ第1番嬰ヘ短調」と「葬送ソナタ」を演奏できたことが大きかったです。
第1ステージは比較的短かったのですが、第2ステージは本格的なリサイタルのような長さで、それがとても圧倒的な経験になりました。
——なぜファイナルで「協奏曲第2番」を選んだのですか?
エリック・ルー 主な理由は、第1番を10年前に弾いたからです。今回はプログラムの大部分を変えたかったんです。
それに、第2番は最近コンサートで何度か演奏していたので、第1番よりも今の自分にとって経験値が高かったというのも理由の一つです。







