インタビュー
2025.03.26

上野通明に50の質問!〈後編〉仲の良い音楽家は? 信念は? 癒しやストレス解消法は?

2021年にジュネーヴ国際音楽コンクールのチェロ部門で日本人初の優勝を遂げ、国内外で活躍している注目のチェロ奏者、上野通明さん。音楽のことからプライベートまで、50の質問から素顔に迫ります!
後編では、共演者や仲の良い音楽家のこと、後進へのメッセージ、そしてハマっていることや最高の旅先を教えてもらいました。髪型についてもついに(?)言及! 上野さんの魅力がつまった盛りだくさんな内容です。

三木鞠花
三木鞠花 編集者・ライター

フランス文学科卒業後、大学院で19世紀フランスにおける音楽と文学の相関関係に着目して研究を進める。専門はベルリオーズ。幼い頃から楽器演奏(ヴァイオリン、ピアノ、パイプ...

写真:各務あゆみ

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音楽家仲間での人間関係は?

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27. 共演してみたい人は?

上野 ベルギーの学校で一緒だったカーソン・レオンというヴァイオリニストです。僕と同じ世代で、一緒に弾いてみたいなと思っています。完璧なんですけど、暗めな音のなかに強い芯がある、ブレない音楽がある人です。

28. いちばんおもしろかった共演者は?

上野 interestingの面白いだと、北村朋幹さん。一緒に演奏する機会が多いのですが、彼は本当にアイデアにあふれていて、リハーサルのときにも勉強になります。

funnyで楽しいのはチェロアンサンブルを一緒にしている辻本さんや伊藤悠貴さん。いつもリハーサルのときに笑わせにきます(笑)。

——上野さんはそういうときはツッコミですか?

上野 受け身で笑っているほうです(笑)。

上野通明(うえの・みちあき)
2021年ジュネーヴ国際音楽コンクール・チェロ部門で日本人初の優勝を果たし、あわせて3つの特別賞も受賞し話題となる。
パラグアイで生まれ、幼少期をスペイン、バルセロナで過ごす。13歳で若い音楽家のためのチャイコフスキー国際音楽コンクール日本人初の優勝、ルーマニア国際音楽コンクール最年少第1位、ルーマニア大使館賞、ルーマニアラジオ文化局賞を併せて受賞、ヨハネス・ブラームス国際コンクール優勝、ヴィトルト・ルトスワフスキ国際チェロコンクール第2位と国際舞台で次々と活躍する。これまでに、ソリストとしてワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団、ロシア交響楽団、スイス・ロマンド管弦楽団、KBS交響楽団、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団など、国内外の主要オーケストラと共演。マルタ・アルゲリッチ、ジャン=ギアン・ケラス、ダニエル・ゼペックらの著名な海外アーティストとも多数共演し、好評を博す。
桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコース全額免除特待生として毛利伯郎に師事し、オランダの名チェリスト、ピーター・ウィスペルウェイに招かれ19歳で渡独。その後、エリザベート王妃音楽院にてゲーリー・ホフマンに師事し、アーティストディプロマを取得。主にヨーロッパと日本で積極的に演奏活動を行っている。
岩谷時子音楽文化振興財団より第1回Foundation for Youth賞、第6回岩谷時子賞奨励賞、青山音楽賞新人賞、第31回出光音楽賞、第24回ホテルオークラ音楽賞、第21回齋藤秀雄メモリアル基金賞、ベートーヴェン・リング賞、第35回日本製鉄音楽賞〈フレッシュアーティスト賞〉を受賞。令和3年度文化庁長官表彰を受ける。

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