インタビュー
2023.12.09
舞台人が語る「WE LOVE MUSICAL!!」第9回

夢咲ねねが語るミュージカル、音楽、歌〜『赤と黒』で宝塚時代から憧れていたレナール夫人役に

注目の舞台人が、ミュージカルの魅力を語る連載。今月は、元宝塚トップ娘役で、現在は舞台を中心に活躍する夢咲ねねさんが登場。フレンチロックミュージカル『赤と黒』で演じるレナ―ル夫人役への思いや人生を変えた作品、好きなクラシック音楽などについてうかがいました。

取材・文
NAOMI YUMIYAMA
取材・文
NAOMI YUMIYAMA 映画ライター、コラムニスト

大学卒業後、フランス留学を経て、『ELLE Japon(エル・ジャポン)』編集部に入社。 映画をメインに、カルチャー記事担当デスクとして勤務した後、2020年フリーに...

写真提供:梅田芸術劇場

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夢咲さんの新作舞台は、フレンチロックミュージカル『赤と黒』。19世紀にスタンダールが生んだ傑作恋愛小説を原作に、美貌と野心を武器にブルジョワ社会で生きる青年ジュリアンの恋と人生を、フレンチロックのサウンドでドラマティックに描く。演出は、世界に新風を巻き起こしたミュージカル『SIX』のジェイミー・アーミテージさんが担当。夢咲さんは主人公と恋に落ちる貞淑なレナ―ル夫人役で、数々の舞台で主演を務める三浦宏規さんがジュリアンを演じる。12月8日から東京芸術劇場プレイハウスで開幕。

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若くて情熱的なマチルド役から貞淑な大人の女性レナール夫人役へ

——『赤と黒』で夢咲さんは、野心家の主人公ジュリアンと禁断の恋に落ちる貞淑な人妻、レナ―ル夫人を演じられます。この役をオファーされたときのお気持ちは?

夢咲 『赤と黒』という作品は宝塚でも出演したこともあるので、最初は「ああ、やるんだ!」って思いました。フレンチロックミュージカルというと私は『ロミオとジュリエット』が大好きなんです。あの作品もシェイクスピアの名作が、フランスですごく素敵な舞台に生まれ変わっていたんですよね。ちょっとクラシックな作品に思える『赤と黒』も、新しくて素敵な作品になるんじゃないかと期待しました。

あと宝塚の舞台で、私はマチルド(ジュリアンが恋するもう一人のヒロイン)を演じました。今回はレナ―ル夫人ということで、同じ作品で“2度美味しい”じゃないですけど(笑)、何かご縁を感じます。

夢咲ねね(ゆめさき・ねね)
富山県生まれ。2003年に宝塚歌劇団へ入団。2009年、星組トップ娘役就任し、『ロミオとジュリエット』『眠らない男・ナポレオン—愛と栄光の涯(はて)に—』『オーシャンズ11』など数々の話題作に出演。2015年に退団後も『1789-バスティーユの恋人たち-』『ポーの一族』『東京ラブストーリー』『ファインディング・ネバーランド』など舞台を中心に活躍している。

——若くて高慢な令嬢マチルド役を経て、今回はレナール夫人に。1つの作品で個性の全く違う2人を演じることで、何か心境の変化は?

夢咲 マチルドを演じていた頃から、大人っぽいレナール夫人に憧れていました。とくに宝塚版のマチルドは少しぶっ飛んでいるというか、独自の世界観を持つ女性だったんです。今度のレナ―ル夫人は貞淑な大人の女性。信心深いレナール夫人がジュリアンと初めての恋をして変わっていく姿はとても魅力的でで、素敵なラブストーリーだなと感じます。主人公の青年を真ん中に、正反対の2人の女性がいるという構図がこの作品の面白さですね。

——ジュリアン役の三浦宏規さんの印象は?

夢咲 先日少しだけお話しする機会があったとき、“ジュリアンっぽそう!”って感じました(笑)。ご本人は自分の中にはないキャラクターだとコメントされたそうですが、彼の内に秘められた情熱や色っぽさが役にぴったりなのではと思うんです。普段の三浦さんを色でたとえると、鮮やかで混じりけのない「赤」のイメージ。でも舞台に立つと「赤」でも「黒」でもない、いろんな色を混ぜ合わせたような何色にもなれる方だと感じました。

もともとバレエをされていたと伺ったのですが、男性のバレエダンサーさんって並大抵なことではできないと思っているので、相当の努力家ですよね。出演された舞台を配信で見た時も集中力の凄さに圧倒されました。共演するのが楽しみです。

フレンチロックミュージカル『赤と黒』PV

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