インタビュー
2022.06.10
特集「音楽とテクノロジー」

いい音でFMを聴こう! 名古屋の大人気FM局ZIP-FMの新進気鋭ナビゲーターが、実際に作ってみた

かつて、FM放送を試聴するためにはチューナーが必要でした。
やがて、カーラジオやコンポの普及で誰でも手軽にFM放送を聴けるようになりました。
そして今や、IPサイマルラジオサービス、radiko(ラジコ)でパソコンやスマートフォンがあれば全国の放送が聴ける時代になりました。しかしながら、FM放送はもともと音楽のためのメディアであったという歴史を持つことを考えるにつれ、パソコンやスマートフォンでの再生音はオーディオ機器で聴くそれとは大きな差があることは確かです。

そんななか、名古屋にあるFM放送局ZIP-FMとONTOMO Shopとがコラボし、ZIP-FMのクールなロゴ入りFMチューナー・デジタルアンプ・エンクロージャーを販売することになりました。そしてそれを、「radiko世代」のナビゲーターが、実際に組み立ててみました。自分たちで組み立てたスピーカーで聴くラジオの音。果たしてその音を聴いたとき、どのような感想を持つのでしょうか。

おうち時間が増えたことで、いま再び注目されているラジオ。いい音で、FM放送を聴こう!

取材・文
ONTOMO編集部
取材・文
ONTOMO編集部

東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

写真:編集部

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イケメン&イケボ 若林詩恩さんがFMチューナー・キットを組み立ててみた

——組み立て作業する前の印象はどうでしたか?

若林 実は正直な話、最初はチューナーというのもどういうものなのかよくわかっていませんでした。そして箱を開封して見たときも、どのパーツがどんな役割を果たして、そしてそれがどういう仕組みになっているのかというのもまったくわかりませんでした。でも、作っていくうちに「あ、これがダイヤルになっていて、ここで周波数を合わせるんだな」といったような仕組みが、だんだんわかってきましたね。

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若林詩恩(わかばやし・しおん)
3月23日生まれ、愛知県名古屋市出身。イラン人の父と日本人の母の間に生まれる。憧れだったパイロットを目指すため英語を勉強し、アメリカのネブラスカ州立大学航空学部に入学。大学にて JAK(日本の文化を広める団体)のディレクターを務めながら2019年についに念願の自家用ライセンス(Private Pilot Certificates by FAA)を取得。2022年4月よりナビゲーターデビュー!

担当番組:×music(クロスミュージック)
放送時間:21:00-23:00放送 ※月~木担当

——作業は難しくなかったですか?

若林 パーツもそれほど多くなかったし、組み立てる作業も難しくなかったです。自分で実際に手を動かして、そしてそれが少しずつ形になって。そういったことを手応えとして感じることができるので、楽しかったです。そして完成したときに「やった、作れた!」という喜び。これは完成形では味わえないですよね。

——動画の中でも楽しそうに作業してましたものね!

若林 そうなんですよ(笑)、そして作り終わってスイッチを入れたときに、真空管がかわいくオレンジに点って。それが嬉しくて、スタッフも思わず電気消して真空管の光に見とれてましたね。

——なぜか沖縄の放送を受信してましたね(笑)

若林 あれは何だったんでしょうね(笑)。詳しくは動画をご覧いただけたらと思いますけれども。でも音が出たときは感動したなあ。きれいな音でした。透き通った音色でしたね。

——値段的にはどうでしょうか。

若林 スピーカーキットとしては手を出しやすい価格なんじゃないかと思います。僕がもし、スピーカー一式を新しく買い揃えるとなって完成品かキットどっちがいいかと言われたら、自分でいろいろと楽しめるという点で、手作りキットをほしいなと思いますね。

——組み立てたFMチューナーは単体では音が出ませんのでアンプやスピーカーにケーブルを繋いていく必要があるわけですけれども、そういったことは煩わしくなかったでしょうか?

若林 僕は煩わしいとは感じなかったですね。むしろ、そういった手間、という言い方は違うかもしれませんが、いろいろなものを繋いでいく作業が「楽しい」と思いました。

組み立て作業はとても楽しかったです!

現役女子大生ナビゲーター・Hillaryさんがデジタルアンプ・キットを組み立ててみた

——若林さんがFMチューナーを作ってくれたわけですが、このデジタルアンプを組み立てたのは……?

Hillary 私です。最初、この話をいただいたとき、はんだごてとか必要なのかと思ってたのですが……。

——びっくりした! 日本語しゃれべるんですね!(笑) 動画ではずっと英語で説明していたし、Hillaryさんというお名前だったもんだから、てっきり英語オンリーな方なのかと思っていました。

Hillary ああ~っ、びっくりさせちゃってごめんなさい! Hillaryって名前ですけど、日本人です(笑)。動画ではなにか個性を出さなきゃと思って、よしっ、それじゃ得意の英語でやってみよう! ということになったんです。

Hillary(ヒラリー)
7月22日生まれ、愛知県瀬戸市出身。アメリカ・ニューヨーク生まれ、日本育ちの現役大学生。インターナショナルスクールに通っていたが、小学5年生の時に「日本の中学校に通いたい!」という想いから日本語を勉強し始める。2017年からラジオサンキューにて月曜夕方パーソナリティーとして活動を開始する。2018年から「ハイスクールテリア」というJK番組のメインパーソナリティーを担当。チャレンジ精神旺盛で、趣味もサバイバルゲーム、ロードバイク、 映画鑑賞、スイーツ作り、弾き語り、歌を歌うことなど多種多様。

担当番組:
GENZ(ジェネジー) 放送時間:23:00-25:00放送 ※月・火担当
aniBuzz(あにばず) 放送時間:22:30-24:30放送 ※土担当

——たしかに英語で組み立てるという動画は今までなかったので、英語で作ってくれて本当によかったです。これなら海外にお住まいの方や、日本語が分からない人にも魅力が伝わるのではないでしょうか。

Hillary そう言っていただけると嬉しいです! 頑張った甲斐がありました。それで……あ、組み立てた話でしたね。そう、はんだごてとか必要なのかと思って心配してたんです。私はこういった工作とかすごく苦手なものですから、本当に私に作れるのだろうかと不安だったんですね。でも、すごく簡単に作ることができて驚きました。

——どのくらいで作れましたか?

Hillary 1時間もかからなかったと思います。

——ひとりで組み立てられました?

Hillary はい、私ひとりでできました! もし難しすぎて「私には無理だーっ」ってなったらスタッフにヘルプを頼もうと思っていたのですが、特に難しいところもなかったのでスタッフに頼らず完成させることができました。

——作ってみていかがでしたか?

Hillary やっぱり自分で作ってみるのと完成品を買うのとでは全然違いますよね。自分で作ると、なんだか愛着がわいてきちゃいます。

工作が苦手な私でも組み立てることができちゃいました!

土曜日朝の新しい顔! 玉置侑里子さんがエンクロージャー(箱)を組み立ててみた

——ということで、FMチューナー、アンプが揃ったわけですが、音を出す部分となるスピーカーでさえも自分で組み立てるというのが今回のハイライトかもしれません。このエンクロージャー、組み立てはいかがでしたか?

玉置 私もHillaryちゃんと同じく組み立ては得意なほうではなかったので、このお話をいただいたとき、果たして自分にできるのだろうかと不安だったんです。でも、組み立ての説明書もわかりやすく作られていたので「あ、これならちゃんと読めばできそうだな」と思って安心しました。

玉置侑里子(たまおき・ゆりこ)
1月23日生まれ、愛知県犬山市出身。名古屋市立工芸高校のデザイン科を卒業後、2010年、ほぼ初めての海外でイタリア・フィレンツェに1年間留学。帰国後はツアー旅行の添乗員を経験したのち、デザイナー・ライター・SNS発信など、企業の広報担当として働く。2016年、根っからの運動音痴ながら、スペイン東西の端から端まで歩いて旅するサンティアゴ巡礼へ。以来歩き旅の魅力に目覚め、合計3回の巡礼で計1700km以上を歩く。日本でも熊野古道、旧中山道歩きのほか、厳冬期アルプス登山や山小屋アルバイトを経て、2021年、熊野古道伊勢路のある三重県御浜町へ移住。現在、歩き旅ガイドを目指して二拠点生活中。2021年秋、人生の師から薦められ通ったZIP-FMナビスクがきっかけで、オーディションに応募。未経験ながら合格し、ナビゲーターデビューを果たす。

担当番組:WEEKEND SMILE 放送時間:毎週土曜日7:30-10:00放送

――エンクロージャーはこれまでのFMチューナーやデジタルアンプと違って、プラスドライバーに加えてボンドが必要ですよね。そういったことは大変ではなかったですか?

玉置 ボンドを使う作業は久しぶりだったので、慣れなくてちょっと量が多かったかなとか、少しはみ出ちゃったなということがあったのですが、今ならもっとうまく作れるような気がしています(笑)!

――たしかにスピーカーを組み立てるなんて、今の人にとってはあまり経験することではないのかもしれませんね。

玉置 昔はスピーカーも自分で作っちゃうという人も多かったみたいですね。

――そうそう、「自作スピーカー」なんて言ってね。なんでも昔は自分たちで作っていたんですよ。

玉置 そういう意味では今回は貴重な経験をさせていただきました。兄が音楽好きだったものですから、その影響で私もコンポで昔から音楽やFM放送をよく聴いていたんですけれど、自作ではなくて市販の完成品のスピーカーです。そのときにはスピーカーがどういう構造になっていて、どうやって音が出ているのかなんて考えて聴いていなかったです。

自分でこうして作ってみると、「へぇ、スピーカーの構造ってこうなっているんだ!」というのがわかって面白いなと思いました。なんか、耳の形みたいだなと。渦巻みたいな形だったので。

組み立てたエンクロージャーの中の構造はこうなっています。たしかにそう言われると、耳の形っぽいかも!

――ひとくちに「スピーカー」と言っても、いろいろなタイプのスピーカーがあるんですよね。今回作っていただいたスピーカーは「バックロードホーン」というタイプのものでして、あまり市販されていない構造のスピーカーなんです。迷路みたいになっていて、中の構造が少しだけ複雑なんですが、おそらく使っていたコンポのスピーカーとはまた違う音の鳴り方がするんじゃないかと思いますよ。

玉置 たしかに迫力があるというか、いつも聴いている放送がまったく違う音で聴こえてびっくりしました。これ、本当に私が作ったものから出ている音なの!? って(笑)。

スピーカーの中がどうなっているかなんて、今回の経験がなければ一生気にすることはなかったかもしれません。

今回の企画に参加していただいたお三方とも、こういった作業はほぼ初めて。しかしながら、特に問題もなく組み立てることができたようです。このクールな「ZIP-FM 77.8」というロゴ入りの商品が手に入るのは、ZIP-FMの公式オンラインショップだけ。数量限定、早い者勝ちです。

一般的なオーディオのFMチューナーは今や、世の中で流通している商品自体が少なくなってしまいました。値段もそこそこするので、この価格で手軽に聴けるというのは貴重です。イヤホンでは体験できない、スピーカーを通した空気から伝わる音を楽しんでみませんか? 

民放ラジオ99 局“スピーカーでラジオを聴こう”キャンペーン

ZIP-FMをはじめとする民放ラジオ99局は、現在、「スピーカーでラジオを聴こう」キャンペーンを実施中です。今年デビュー50周年を迎える、ユーミンこと松任谷由実さんをアンバサダーに迎え、「WE LOVE RADIO 松任谷由実50th ANNIVERSARY~日本中、ユーミンに包まれたなら~」をお届けしています。

 

キャンペーンによせて、ユーミンから、「スピーカーで聴けば生活の音や空気感が一緒に入ってくるし、みんなと情報をシェアできるのも楽しい」とメッセージも届いています。ラジオを家族や仲間たちとスピーカーで一緒に聴けば、感動や大切な思い出を共有できます。このキャンペーンでは、同じ時間、同じ音空間に包まれる、豊かなラジオ体験を通じて、ラジオをスピーカーで楽しむライフスタイルを提案していきます。

 

普段radikoでラジオを楽しんでいる方も、是非ZIP-FMオリジナルロゴ入りの「FMチューナー」「デジタルアンプ」「エンクロージャー」を買って組み立てて、みんなで楽しんでみてくださいね。

 

詳しくはこちら

ONTOMO Shopでは、ZIP-FMオリジナル商品に+αするだけで、アップグレードできるアイテムを扱っています!

「FMチューナー・キット」「デジタルアンプ」に+α

フィディリティムサウンド製 無垢スプルース材のウッドケース(税込15,400円)

 

工具不要、組み立て済みキットを背面からはめ込むだけで、見た目に美しいだけでなく音質向上も期待できます。

※この商品はケースのみです。「FMチューナー・キット」「デジタルアンプ」は別売りです。

エンクロージャーに+α

バナナプラグ対応 スピーカーターミナル(2個セット)(税込1,430円)

 

エンクロージャーの背後にある、スピーカーケーブルを接続する端子(ターミナル)はプッシュ式です。プッシュ式からバナナプラグ対応のものに替えることで、スピーカーケーブルの取り外しがラクになるばかりでなく、音質の向上にも繋がります。

フィディリティムサウンド製 無垢スプルース材のウッドケース
バナナプラグ対応 スピーカーターミナル(2個セット)
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ONTOMO編集部
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東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

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