神尾真由子が語るシューベルトの魅力、室内楽の難しさと醍醐味、合理的な考え方
2020.01.19
おやすみベートーヴェン 第35夜【ボンでの少年・青年時代】
ピアノ三重奏曲(第9番)変ホ長調――初の本格的な室内楽作品
生誕250年にあたる2020年、ベートーヴェン研究の第一人者である平野昭さん監修のもと、1日1曲ベートーヴェン作品を作曲年順に紹介する日めくり企画!
仕事終わりや寝る前のひと時に、楽聖ベートーヴェンの成長・進化を感じましょう。
ONTOMO編集部
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
初の本格的な室内楽作品――ピアノ三重奏曲(第9番)変ホ長調
全三楽章とも変ホ長調で書かれ、終楽章は八分の六拍子の軽快なロンドで古典的なたたずまいをもつが、緩徐楽章を欠き、中間楽章としての第二楽章はアレグロ・マ・ノン・トロッポのスケルツォとなっている。ベートーヴェンにとって初めてのスケルツォ楽章である。
——平野昭著 作曲家◎人と作品シリーズ『ベートーヴェン』(音楽之友社)34ページより
1791年の10月、ドイツ騎士団に同行した2か月間に及ぶメルゲントハイム総会の旅から戻ったベートーヴェンは、各地で受けたさまざまな音楽的刺激を創作の原動力に作曲を進めたそう。このヴァイオリン、チェロとピアノのために書かれた作品もそうした時期のもの。1795年に「作品1」として書かれるピアノ三重奏との類似性から、「極めて重要な学習作品」と言えるそうです。
作品紹介
ピアノ三重奏曲(第9番)変ホ長調 WoO38(Hess49)
作曲年代:1791年?(ベートーヴェン21歳?)
出版:1830年
平野昭著 作曲家◎人と作品シリーズ『ベートーヴェン』(音楽之友社)
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