2020.02.24
おやすみベートーヴェン 第71夜【天才ピアニスト時代】
「6つのメヌエット」——実際に宮廷で踊られていた優雅な舞曲集
生誕250年にあたる2020年、ベートーヴェン研究の第一人者である平野昭さん監修のもと、1日1曲ベートーヴェン作品を作曲年順に紹介する日めくり企画!
仕事終わりや寝る前のひと時に、楽聖ベートーヴェンの成長・進化を感じましょう。
1792年、22歳のベートーヴェンは故郷ボンを離れ、音楽の中心地ウィーンに進出します。【天才ピアニスト時代】では、ピアニストとして活躍したウィーン初期に作曲された作品を紹介します。
ONTOMO編集部
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
実際に宮廷で踊られていた優雅な舞曲集 「6つのメヌエット」
自筆譜もスケッチも残されていないため、成立年代は不明だが、こうした舞曲を作曲していた可能性としては、ボン時代から1799年のウィーン時代の間と考えられている(キンスキー=ハルム篇の作品目録では1795年作と推定)。
編成は恐らくヴァイオリン2丁とバス楽器(チェロ等)。
第1曲から順に変ホ長調(32小節)、ト長調(32小節)、ハ長調(38小節)、ヘ長調(32小節)、ニ長調(32小節)、最後の第6曲がト長調(32小節)。8小節の楽節で繰り返される親しみ深い実用舞曲。
解説:平野昭
もともとはフランスの宮廷舞曲として発展したメヌエット。それぞれ個性の違う6曲を聴いて、華やかで優雅なひとときをお過ごしください。
作品紹介
「6つのメヌエット」WoO9
作曲年代:1795年?(ベートーヴェン25歳?)
出版:1933年ショット社(マインツ)
関連する記事
-
ベルリン・フィルを間近で多角的に聴くことで、音楽の未来を切り拓く若い力を育てる!
-
新世代の旗手「ほのカルテット」 二刀流で切り開く室内楽とオーケストラのキャリア
-
須田祥子が語るヴィオラの魅力〜世界でも珍しいヴィオラアンサンブルの響きとは?
ランキング
- Daily
- Monthly
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
新着記事Latest
2024.11.21
ウィーン・フィル×ムーティの「第九」200周年記念公演が映画に!
2024.11.21
小林海都、鈴木愛美が本選へ! 第12回浜松国際ピアノコンクール第3次予選結果
2024.11.20
シューマン「神と並ぶほどに愛してやまない君にすべて知ってもらいたい」結婚前にクラ...
2024.11.19
五嶋みどりの群馬県立盲学校訪問コンサート・レポート〜音楽を「音」以外でも伝えるこ...
2024.11.18
《ドン・カルロス》~無名の王妃が「道ならぬ恋」のフィクションで有名になるまで
2024.11.17
第12回浜松国際ピアノコンクール第2次予選の結果が発表!
2024.11.17
【速報】チェリスト北村陽がパブロ・カザルス国際賞第1位を受賞
2024.11.16
とんでもない大酒飲みだったブルックナー