レポート
2024.04.26
2024年4月26日から6月16日まで全国各地26公演

ウィーン少年合唱団が来日! 2024年はシューベルト組がメルヒェンと四季をテーマに全国ツアー

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ウィーン少年合唱団が今年も来日し、4月25日に記者会見が行なわれた。1498年に創立された歴史と伝統あるウィーン少年合唱団には、10歳から14歳の100名が所属し、アウガルテン宮殿で寮生活を送っている。今回はシューベルト組が来日。ドイツ、オーストリア、チェコ、ハンガリー、ウクライナ、日本、韓国の7か国から集ったメンバーが“天使の歌声”を聴かせてくれる。

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今回は、託児サービスの無料提供に加え、6月の一部の公演では、カペルマイスターのオリヴァー・シュテッヒに教えてもらい、歌う前の発声練習や身体をリラックスさせる方法を体験するウェルビーイングタイムが設けられる。

登壇したエリザベート・ベルタニョーリ駐日オーストリア共和国大使は、1955年の初来日以来、日本でも愛されるウィーン少年合唱団について「創立5世紀にもなるこの少年合唱団は、 オーストリアの文化に欠かせないもので、芸術と文化が国と国の友好の架け橋となっていることを示す最適な例だと考えています」と述べた。

ウィーン少年合唱団団長のエーリッヒ・アルトホルト氏は、「ウィーン少年合唱団の数多くの公演の中でも、日本公演というのは間違いなくハイライトのひとつ」と日本公演の大切さを強調。その理由はなんと、「私自身が10歳のときに初めての海外公演が日本だったんです。もう何年も前のことにはなりますが、今でも鮮明にそれが私の忘れられない思い出として、記憶として残っています」とのこと。「青少年の音を育てるというのは、私たちにとって大きな意義があります。 今、団に所属しているメンバーはプレスクールを含め、全部で330人。彼らこそが未来を担う若者たちだと思っています」と次世代育成の重要性についても述べた。

左からエリザベート・ベルタニョーリ(駐日オーストリア共和国大使)、エーリッヒ・アルトホルト(ウィーン少年合唱団団長)、オリヴァー・シュテッヒ(シューベルト組カペルマイスター)

シューベルト組カペルマイスターのオリヴァー・シュテッヒは、3度目の来日公演となる。「日本公演に行った団員は、みんな、聴衆の素晴らしさに感激します。日本ほど、音楽を愛し、私たちのことを歓迎してくれて、私たちが届ける音楽の喜びを感じてくれるお客様がいるようなところはない、それが団員にもひしひしと伝わってくるのです」とこれまでの経験を述べた。また、今回のプログラムについては、「2つの異なるプログラムを用意しました。まずメルヒェンや物語をテーマにした“夢みる夜と魔法の世界”、そしてもうひとつは“ウィーン少年合唱団とめぐる四季”です。2つのまったく異なるプログラムなので、それぞれのプログラムの特徴を楽しみながら、皆様に私たちの音楽をお届けできればと思っています」と語った。

会見では、《ふるさと》とヨーゼフ・シュトラウスのポルカ・シュネル《休暇旅行から》の2曲を披露。透明感のある豊かな響きで会場を魅了した。

公演情報
ウィーン少年合唱団2024日本公演

4月27日(土)宇都宮市文化会館

4月29日(月・祝)南海浪切ホール(大阪)

5月3日(金・祝)サントリーホール

5月4日(土・祝)サントリーホール

5月6日(月・振休)松山市民会館

5月7日(火)ハイスタッフホール(観音寺市民会館)大ホール(香川)

5月9日(木)あわぎんホール(徳島)

5月11日(土)熊本県立劇場

5月12日(日)みやまコンセール(霧島国際音楽ホール)

5月15日(水)池袋西口公演野外劇場グローバリングシアター

5月18日(土)越後妻有文化ホール「段十ろう」

5月25日(土)愛知県芸術劇場コンサートホール

5月26日(日)熱海救世会館大ホール

5月30日(木)福井県立音楽堂ハーモニーホールふくい

6月1日(土)ザ・シンフォニーホール(大阪)

6月2日(日)兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール

6月7日(火)東京オペラシティコンサートホール

6月8日(土)横浜みなとみらいホール

6月9日(日)iichikoグランシアタ

6月12日(水)東京オペラシティコンサートホール

6月14日(金)東京オペラシティコンサートホール

6月15日(土)東京オペラシティコンサートホール

6月16日(日)東京オペラシティコンサートホール

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