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2024.08.18
特集「音楽祭へ出かけよう!」9月14日(土)、15日(日)東京芸術劇場(池袋)を中心に開催

サラダ音楽祭~オーケストラ+歌+ダンスの華やかな舞台!すべての人に開かれた音楽祭

Sing and Listen and Dance〜歌う!聴く!踊る!の頭文字をとったSaLaD=サラダ音楽祭は、年齢や障害のあるなしに関わらず、すべての人に開かれた音楽祭。オーケストラに歌やダンスが加わることで親しみやすく、一流アーティストの舞台を気軽に体験することができます。2つのメインコンサートを中心に、今年のプログラムや聴きどころをご紹介します。

ONTOMO編集部
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東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

子どもたちに大人気の「OK!オーケストラ」。人気のダンス集団コンドルズが登場し、音楽とダンスのコラボレーションが繰り広げられる ©サラダ音楽祭実行委員会

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サラダ音楽祭は、サラダ=SaLaDの由来である「Sing and Listen and Dance~歌う!聴く!踊る!」をコンセプトに、年齢や障害の有無に関わらず、誰もが一緒に楽しめる音楽祭として2018年に誕生した。

オーケストラに合唱やダンスが加わることが特徴で、それによりクラシック音楽を五感で楽しむことができる。誰もが気軽に一流の舞台にアクセスできる、画期的な音楽祭だ。

今年は9月14日(土)、15日(日)に池袋エリアで行われ、東京芸術劇場で3つのメインプログラムが開催される。

昨年の「メインコンサート」の舞台。ドヴォルザーク《スターバト・マーテル》では独唱、合唱、オーケストラが舞台を埋め尽くし、荘厳なステージが繰り広げられた ©サラダ音楽祭実行委員会

《ボレロ》をダンスと音楽で楽しめる「メインコンサート」

9月15日メインコンサート《Boléro》は、東京都交響楽団の音楽監督ほか本音楽祭でスーパーバイザーを務める大野和士の指揮、東京都交響楽団の管弦楽による、目にも耳にも楽しい豪華プログラム。

前半は、イギリスの作曲家・指揮者で合唱界のカリスマと称されるジョン・ラター作曲の《マニフィカト》で華々しく幕を開ける。新国立劇場合唱団が歌い上げる天への賛美と慈しみの心は、聴衆の胸に沁み入ることだろう。

それに続く、きらめく音色と色彩豊かなドビュッシーの交響的スケッチ《海》では、オーケストラの魅力をたっぷりと楽しめる。

フィナーレを飾るコラボレーションでは、毎回感動の渦に包まれるダンスカンパニーNoism Company Niigataラヴェル《ボレロ》で登場。一度観たら忘れられない(!?) 美しくも狂気を孕んだステージにぜひ注目したい。

「メインコンサート」では、ダンスカンパニーNoism Company Niigataとのコラボレーションも大きな見どころ。革新性と創造性で名高いこのカンパニーの《ボレロ》はいったいどのようなものになるのだろうか。ぜひこの目で確かめたい ©サラダ音楽祭実行委員会

指揮の大野和士は、「現代では《ボレロ》をバレエで上演するときには、録音を使うことが増えていますね。オーケストラが生で演奏する前でダンサーが踊る《ボレロ》をご覧いただけるのは、現代ではむしろ新鮮な体験になると思います。楽器とダンサーの動きの連動や対照も、合わせて見ることで楽しんでいただけると思います」と語る。来年のラヴェル生誕150年を前に、いち早く希少な《ボレロ》体験ができるチャンスだ。

人気のダンス集団コンドルズがコラボ!あらゆる方が入場できる「OK!オーケストラ」

9月14日には、子どもたちに大人気のOK!オーケストラが開催。これは、年齢や障害等の有無に関わらず、あらゆる方が入場OK!のコンサートで、0歳から入場できる。今年もダンサー・振付家の近藤良平と彼が率いる人気のダンス集団コンドルズが登場し、音楽とダンスのコラボレーションが繰り広げられる。クラシック音楽だけでなく、童謡やゲーム音楽も含まれる親しみやすいプログラムなので、お子様のコンサートデビューにもぴったりだ。

9月14、15日には、昨年の日本初演が大好評だった「子どものためのオペラ『アトランティス・コード』~伝説の島の謎~」を上演。伝説の島アトランティスの謎が隠された本を手に入れた少年と母の物語で、歌手3名と小さなオーケストラが本格的なオペラ体験へと誘う。

昨年、サラダ音楽祭で日本初演されて大好評だった「子どものためのオペラ『アトランティス・コード』~伝説の島の謎~」が今年も上演される©サラダ音楽祭実行委員会

サラダ音楽祭ならではの教育プログラムやワークショップも

サラダ音楽祭は次世代育成も目指していることから、独自の魅力的な教育プログラムがある。

9月11~14日都響メンバーとLet’s弦楽アンサンブルは、世代や習熟度を問わず都響メンバーから指導を受けて、一緒に演奏できる企画。

9月13、14日には、都響メンバーによるサラダ音楽祭マスタークラスも開かれる。今回は管楽器アンサンブルが対象で、都響メンバーが講師となってアンサンブル技術を高める本格的なレッスンを行ない、成果発表会も行なう。

9月14、15日にはサラダ音楽祭でしか体験できない「SaLaDワークショップ」が開催。コンドルズや新国立劇場合唱団といった出演者と一緒にダンスや歌が楽しめるほか、楽器作りのワークショップも。

無料で楽しめるSaLaDミニコンサート、TOKYO MXやYAMAHAとの合同企画による最新技術を活用した音楽体験など、9月14、15日は池袋の街が音楽に染まる。ぜひクラシック音楽の新しい楽しみ方を見つけに出かけたい。

サラダ音楽祭

「音楽祭メインコンサート《Boléro》」

日時:9月15日(日)15:00開演

会場:東京芸術劇場 コンサートホール

曲目

ラター:マニフィカト*

ドビュッシー:交響詩《海》-3つの交響的スケッチ

ラヴェル:ボレロ [ダンス付き]

出演:指揮/大野和士 、ソプラノ/前川依子*、合唱/新国立劇場合唱団*、ダンス/Noism Company Niigata(演出・振付/金森 穣)、管弦楽/東京都交響楽団

チケット(全席指定): S席5,000円、A席4,000円、B席3,000円、C席2,000円、車椅子席(S席)2,000円

 

■「OK!オーケストラ」

日時:9月14日(土)11:00 開演/15:00 開演 ※各回約 1 時間/休憩なし

会場:東京芸術劇場 コンサートホール

曲目

すぎやまこういち:交響組曲『ドラゴンクエストⅤ』天空の花嫁 より「序曲のマーチ」

ビゼー:歌劇『カルメン』より「前奏曲」 ♪指揮体験コーナー

アンダーソン : シンコペーテッド・クロック、フィドル・ファドル

中川ひろたか(編曲/萩森英明):にじ☆

ハチャトゥリャン:バレエ音楽《ガイーヌ》より「レスギンカ」[ダンス付き]

ビゼー:歌劇『カルメン』より「アラゴネーズ」「アルカラの竜騎兵」「ジプシーの踊り」

出演:指揮/大野和士、司会/小林顕作、ダンス・振付/近藤良平、ダンス/コンドルズ、児童合唱/東京少年少女合唱隊☆、管弦楽/東京都交響楽団

チケット(全席指定):※2歳以下膝上無料、一般 1,500円、 3歳以上~高校生 500円

 

子どものためのオペラ『アトランティス・コード』
~伝説の島の謎~(日本語上演)

日時:9月14日(土)、 9月15日(日)14:00開演

会場:東京芸術劇場 シアターイースト

出演:サトシ/西山詩苑、サトコ/柳原由香、モエコ&グラツィエッラ/松原みなみ、警察官&ニュースキャスター(声の出演)/田中秀幸
ヴァイオリン/福崎雄也、ヴィオラ/阿部 哲、チェロ/金子鈴太郎、ハープ/宮本あゆみ、打楽器/永野仁美

チケット(全席指定):一般 2,500円、小学生~高校生 1,000円

 

※その他の公演を含む詳細は、音楽祭ホームページをご確認ください。

サラダ音楽祭ホームページ

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