「怖い絵シリーズ」中野京子が贈る『怖いクラシックコンサート』開催
ベストセラーとなった「怖い絵」シリーズの作家・中野京子が解説を務める『怖いクラシックコンサート』が9月19日(日)、東京文化会館で開催される。
2017年に東京と兵庫あわせて68万人の動員を記録した「怖い絵展」の監修も務めたドイツ文学者・西洋文化史家の中野京子が、本公演では「怖いクラシック」を独自の視点で紹介する。
第一部では、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」やムソルグスキーの「禿山の一夜」ほか、第二部では歌劇《カルメン》の名場面を抜粋を、三ツ橋敬子指揮の東京フィルハーモニー交響楽団が演奏。楽曲とともに、中野京子本人がセレクトした絵画をスクリーン投影する。
拙著『怖い絵』シリーズをもとに2017年には上野と神戸で「怖い絵」展が開催、そして今度は「怖いクラシック」コンサートが行われることになりました。会場では大スクリーンに絵画を映し、関連した楽曲の生演奏。私も少し絵の解説をいたします。今回は『カルメン(抜粋)』もあるので、オペラ歌手の方々も共演してくださいます。絵と音楽を組み合わせたこのような試みは、たぶん初めてのことではないかと思います。名画の数々、東京フィルの名演奏、そして天上的な歌声を、どうぞお楽しみくださいますよう。
歴史的背景などを知ることで作品に潜む恐さが見えてくる、という知的好奇心を刺激する新しい美術の楽しみ方を提唱してきた中野が、クラシック音楽に潜む怖さを、関連ある絵画とともに紐解く公演。新たな視点でクラシックを楽しむ機会となりそうだ。
公演日時: 2021年9月19日(日)14:00開演
会場: 東京文化会館 大ホール
チケット: S席9,800円 A席8,500円 B席7,200円 C席5,800円
出演: 砂川涼子(ソプラノ)谷口睦美(メゾソプラノ)笛田博昭(テノール)与那城敬(バリトン)
指揮:三ツ橋敬子 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
解説:中野京子 司会:笠井美穂
プログラム:
チャイコフスキー:オペラ《エフゲニー・オネーギン》よりポロネーズ
ラヴェル:「亡き王女のためのパヴァーヌ」
プッチーニ:オペラ《ジャンニ・スキッキ》より「私のお父さん」
ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」
ビゼー:オペラ《カルメン》より
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