【Q&A】戸澤采紀さん(vn)~カラヤン・アカデミーで研鑽中! マーラーの交響曲...
2024.10.23
特集「超絶技巧のひみつ」
ヴァイオリニスト4人が選ぶいちばん難しい曲は!? 超絶技巧についてアンケート!
超絶技巧に関するアンケート、ヴァイオリン編では金川真弓さん、周防亮介さん、成田達輝さん、服部百音さんの4名に、もっとも難しかった曲や気を付けていることなど、お答えいただきました。4人中3人が難曲に選んだ作品とは……!?
ヴァイオリンの超絶技巧といえば、重音や速いパッセージなど、いろいろな曲が思い浮かぶと思います。では、実際にヴァイオリニストの方々が演奏したなかで、もっとも難しかった曲はどれでしょうか? 4名のヴァイオリニストに教えてもらいました!
今回の質問は、
Q1. これまで弾いたなかで技術的にもっとも難しかった3作品を教えてください。
Q2. 「超絶技巧といえばこの曲のここ!」と思い浮かぶ箇所は?
Q3. 超絶技巧の曲に取り組むときに大切にしていることは?
Q4. 超絶技巧をマスターする心得は?
Q5. 怪我や手を痛めないように気をつけていることは?
Q6. 普段から超絶技巧のためにしている練習は?
の6つ。超絶技巧の奥に秘められた想いも語ってもらいました。
お答えいただいたのは、この4名!
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金川真弓(かながわ・まゆみ)
音楽への専心と、豊潤かつ深い音色で奏でられる音楽は数多くの聴衆を魅了している。2019年チャイコフスキー国際コンクール第4位、2018年ロン=ティボー国際音楽コンクール第2位入賞および最優秀協奏曲賞を受賞し、一躍注目を集める。2024年、ジョルジュ・エネスク国際コンクール優勝おおびジョルジュ・エネスク・ソナタ賞受賞。同年、第34回日本製鉄音楽賞《フレッシュアーティスト賞》受賞。
これまでにプラハ放響、マリインスキー劇場管、ドイツ・カンマーフィルハーモニー管、フィンランド放響、ベルギー国立管、フランス国立ロワール管、モスクワ・フィル、ロイヤル・フィル、ベルリン・コンツェルトハウス管等と、日本ではN響、読響、都響をはじめ、全国各地のオーケストラと共演している。
2023年にデビュー・アルバム『リサイタル(RECITAL)』をエクストン・レーベルよりリリース。
ドイツ生まれ。4歳から日本でヴァイオリンを始め、その後ニューヨークを経て12歳でロサンゼルスに移る。現在はベルリンを拠点に演奏活動を展開している。ハンス・アイスラー音楽大学でコリヤ・ブラッハーに、また名倉淑子、川崎雅夫、ロバート・リプセットの各氏に師事。
使用楽器は、日本音楽財団貸与のストラディヴァリウス「ウィルへルミ」(1725年製)。
©︎Victor Marin
音楽への専心と、豊潤かつ深い音色で奏でられる音楽は数多くの聴衆を魅了している。2019年チャイコフスキー国際コンクール第4位、2018年ロン=ティボー国際音楽コンクール第2位入賞および最優秀協奏曲賞を受賞し、一躍注目を集める。2024年、ジョルジュ・エネスク国際コンクール優勝おおびジョルジュ・エネスク・ソナタ賞受賞。同年、第34回日本製鉄音楽賞《フレッシュアーティスト賞》受賞。
これまでにプラハ放響、マリインスキー劇場管、ドイツ・カンマーフィルハーモニー管、フィンランド放響、ベルギー国立管、フランス国立ロワール管、モスクワ・フィル、ロイヤル・フィル、ベルリン・コンツェルトハウス管等と、日本ではN響、読響、都響をはじめ、全国各地のオーケストラと共演している。
2023年にデビュー・アルバム『リサイタル(RECITAL)』をエクストン・レーベルよりリリース。
ドイツ生まれ。4歳から日本でヴァイオリンを始め、その後ニューヨークを経て12歳でロサンゼルスに移る。現在はベルリンを拠点に演奏活動を展開している。ハンス・アイスラー音楽大学でコリヤ・ブラッハーに、また名倉淑子、川崎雅夫、ロバート・リプセットの各氏に師事。
使用楽器は、日本音楽財団貸与のストラディヴァリウス「ウィルへルミ」(1725年製)。
©︎Victor Marin
周防亮介(すほう・りょうすけ)
1995年京都府生まれ。7歳よりヴァイオリンを始める。
2016年ヴィエニャフスキ国際コンクール入賞及び審査員特別賞受賞をはじめ、日本音楽コンクールやオイストラフ国際コンクールなど、国内外の数々のコンクールで優勝や入賞の実績を持つ。また第25回出光音楽賞や第25回青山音楽新人賞なども受賞。12歳で京都市交響楽団との共演を皮切りに、パリ管弦楽団やフランス国立管弦楽団、NHK交響楽団など数多くの国内外オーケストラと共演。15歳で初リサイタルをおこない清水和音や上田晴子など第一線で活躍するピアニストと共演を重ねる。2024年4月にはサントリーホール大ホールにて「周防亮介の協奏曲 “パガニーニ・ブルッフ・シベリウス”」と称して一夜で3曲の協奏曲を演奏するなど、その挑戦は止まらない。CDはオクタヴィア・レコードより『パガニーニ:24のカプリース』『歌う旅路』など5枚のアルバムをリリース。東京音楽大学特別特待奨学生としてアーティスト・ディプロマコースで学び、在籍中にロームミュージックファンデーションの奨学生にも選ばれる。東京音楽大学を修了後、江副記念リクルート財団奨学生として、メニューイン国際音楽アカデミーに留学。マキシム・ヴェンゲーロフ氏、ルノー・カピュソン氏のもと研鑽を積んだ。使用楽器は宗次コレクションより貸与されている1678年製ニコロ・アマティ。
©JUNICHIRO MATSUO
1995年京都府生まれ。7歳よりヴァイオリンを始める。
2016年ヴィエニャフスキ国際コンクール入賞及び審査員特別賞受賞をはじめ、日本音楽コンクールやオイストラフ国際コンクールなど、国内外の数々のコンクールで優勝や入賞の実績を持つ。また第25回出光音楽賞や第25回青山音楽新人賞なども受賞。12歳で京都市交響楽団との共演を皮切りに、パリ管弦楽団やフランス国立管弦楽団、NHK交響楽団など数多くの国内外オーケストラと共演。15歳で初リサイタルをおこない清水和音や上田晴子など第一線で活躍するピアニストと共演を重ねる。2024年4月にはサントリーホール大ホールにて「周防亮介の協奏曲 “パガニーニ・ブルッフ・シベリウス”」と称して一夜で3曲の協奏曲を演奏するなど、その挑戦は止まらない。CDはオクタヴィア・レコードより『パガニーニ:24のカプリース』『歌う旅路』など5枚のアルバムをリリース。東京音楽大学特別特待奨学生としてアーティスト・ディプロマコースで学び、在籍中にロームミュージックファンデーションの奨学生にも選ばれる。東京音楽大学を修了後、江副記念リクルート財団奨学生として、メニューイン国際音楽アカデミーに留学。マキシム・ヴェンゲーロフ氏、ルノー・カピュソン氏のもと研鑽を積んだ。使用楽器は宗次コレクションより貸与されている1678年製ニコロ・アマティ。
©JUNICHIRO MATSUO
成田達輝(なりた・たつき)
ロン=ティボー国際コンクール(2010)で第2位およびSASEM著作権協会賞受賞、エリザベート王妃国際音楽コンクール(2012)にて第2位およびイザイ賞受賞。その超絶技巧と詩情豊かな音楽性に「パガニーニの再来」とフランス紙で評された。
著名指揮者および国内外のオーケストラと多数共演し高い評価を得るとともに、リサイタルやジャンルにこだわらない様々なアーティストとの室内楽においても圧倒的なテクニックと多彩な表現力を披露している。
現代作曲家とのコラボレーションも積極的に行っており、2013年サントリー芸術財団サマーフェスティバルで演奏した酒井健治作曲ヴァイオリン協奏曲《G線上で》は芥川作曲賞を受賞、S.カンブルラン指揮/読売日本交響楽団と演奏した一柳慧作曲《ヴァイオリンと三味線のための協奏曲》(世界初演)の公演は2022年度芸術祭大賞を受賞した。2022年9月には坂本龍一のプライベート録音に参加し「ソナタ」等を演奏。
海外での演奏活動も積極的に行っており、近年では、韓国平昌やミンスク、ギリシャ・イドラ島の音楽祭に参加したほか、2024年4月にはピアニスト福間洸太朗と中央アジア4か所を周るツアーを行なった。
使用楽器は、A.ストラディヴァリ黄金期の「Tartini」1711年製(宗次コレクションより貸与)。
©Marco Borggreve
ロン=ティボー国際コンクール(2010)で第2位およびSASEM著作権協会賞受賞、エリザベート王妃国際音楽コンクール(2012)にて第2位およびイザイ賞受賞。その超絶技巧と詩情豊かな音楽性に「パガニーニの再来」とフランス紙で評された。
著名指揮者および国内外のオーケストラと多数共演し高い評価を得るとともに、リサイタルやジャンルにこだわらない様々なアーティストとの室内楽においても圧倒的なテクニックと多彩な表現力を披露している。
現代作曲家とのコラボレーションも積極的に行っており、2013年サントリー芸術財団サマーフェスティバルで演奏した酒井健治作曲ヴァイオリン協奏曲《G線上で》は芥川作曲賞を受賞、S.カンブルラン指揮/読売日本交響楽団と演奏した一柳慧作曲《ヴァイオリンと三味線のための協奏曲》(世界初演)の公演は2022年度芸術祭大賞を受賞した。2022年9月には坂本龍一のプライベート録音に参加し「ソナタ」等を演奏。
海外での演奏活動も積極的に行っており、近年では、韓国平昌やミンスク、ギリシャ・イドラ島の音楽祭に参加したほか、2024年4月にはピアニスト福間洸太朗と中央アジア4か所を周るツアーを行なった。
使用楽器は、A.ストラディヴァリ黄金期の「Tartini」1711年製(宗次コレクションより貸与)。
©Marco Borggreve
服部百音(はっとり・もね)
1999年生まれ。8歳でオーケストラと共演。
10歳以降さまざまな国際コンクールで優勝やグランプリを受賞し、イタリアでのリサイタルを皮切りに国内外で演奏活動を始める。V・アシュケナージとスイス、イタリア公演。ハチャトリアン音楽祭、トランス・シベリアン音楽祭などにも参加。2020年にはフランツ・リストチェンバーオーケストラとドイツツアーを行うがコロナ禍で帰国。
国内ではN響、都響、東京フィル、日本フィル、読響、新日本フィル他数々の著名オーケストラ、指揮者と共演を重ねている。
2021年にはNHK交響楽団、パーヴォ・ヤルヴィとの共演や翌年のドイツ・カンマーフィルと共演も大好評を博す。 2022年から自身の企画でのコンサート「STORIA」を展開し2024年にはNHK交響楽団、井上道義氏と一晩でショスタコーヴィチの2つのヴァイオリン協奏曲を演奏するという驚異の企画で大成功をおさめた。また日本ではあまり演奏されない名曲の普及にも意欲的に取り組みファジル・サイのソナタの日本初演なども行なった。
使用楽器はグァルネリ・デル・ジェス。
1999年生まれ。8歳でオーケストラと共演。
10歳以降さまざまな国際コンクールで優勝やグランプリを受賞し、イタリアでのリサイタルを皮切りに国内外で演奏活動を始める。V・アシュケナージとスイス、イタリア公演。ハチャトリアン音楽祭、トランス・シベリアン音楽祭などにも参加。2020年にはフランツ・リストチェンバーオーケストラとドイツツアーを行うがコロナ禍で帰国。
国内ではN響、都響、東京フィル、日本フィル、読響、新日本フィル他数々の著名オーケストラ、指揮者と共演を重ねている。
2021年にはNHK交響楽団、パーヴォ・ヤルヴィとの共演や翌年のドイツ・カンマーフィルと共演も大好評を博す。 2022年から自身の企画でのコンサート「STORIA」を展開し2024年にはNHK交響楽団、井上道義氏と一晩でショスタコーヴィチの2つのヴァイオリン協奏曲を演奏するという驚異の企画で大成功をおさめた。また日本ではあまり演奏されない名曲の普及にも意欲的に取り組みファジル・サイのソナタの日本初演なども行なった。
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