――ヴァン・クライバーン国際コンクールの直前に、日本でのコンサートで弾き振りを経験したそうですね。指揮については?

 現時点での自分のベクトルとしては、創作する方……すなわち作曲に好奇心が向いていますが、指揮も少しずつ勉強していきたいです。自分の振り方によってオーケストラがどんどん変容していくのを感じられるようなテクニックが身につき、音楽への理解が深まっていくフェーズまでいくことができれば、指揮も面白いのだろうと思います。

道下京子
道下京子 音楽評論家

2019年夏、息子が10歳を過ぎたのを機に海外へ行くのを再開。 1969年東京都大田区に生まれ、自然豊かな広島県の世羅高原で育つ。子どもの頃、ひよこ(のちにニワトリ)...