ルイサダにきく 若いピアニストの指導哲学〈前編〉過去を振り返ること、感受性の確立
2022.11.28
ラフォレ、ハイドシェック、シェレシェフスカヤにインタビュー!
審査員が語るロン=ティボー2022~ファイナリストたちの豊かな才能や演奏の傾向などに言及!
ロン=ティボー国際コンクール2022で審査員を務めたマルク・ラフォレ、エリック・ハイドシェック、レナ・シェレシェフスカヤの3名にインタビュー! 名ピアニストたちの目に、ファイナリストの演奏はどう映ったのでしょうか?
取材・文
取材・文
船越清佳 ピアニスト・音楽ライター
岡山市出身。京都市立堀川音楽高校卒業後渡仏。リヨン国立高等音楽院卒。長年日本とヨーロッパで演奏活動を行ない、現在は「音楽の友」「ムジカノーヴァ」等に定期的に寄稿。多く...
亀井聖矢さんと、韓国のイ・ヒョクさんが優勝を分かち合い、大きな注目を集めた今年のロン=ティボー国際コンクールのピアノ部門。コンクールの翌週、3人の審査員へのインタビューが実現した。
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マルク・ラフォレが語るファイナリストの演奏
——2人の優勝者という結果に達した経緯をお話しください。
ラフォレ すでにビデオ審査の時点から、極めて高いレベルのコンクールだと感じていました。
審査方法は、点数を伴わないシンプルな投票制(例えば、ファイナル進出者は、審査員それぞれが6人に投票して集計)です。最終選考は、全ラウンドを考慮して投票が行なわれました。第1位決定の審議では、亀井聖矢さんとイ・ヒョクさんの2人が突出しており、協議を進めるなかで、2人とも優勝という結果が適切だと思われたのです。これは皆にとって想定外でしたが、亀井さんとイ・ヒョクさんの才能が、コンクールの規約に勝ったのです。
マルク・ラフォレ
パリ音楽院で学んだのち、アルトゥール・ルービンシュタインのもとで研鑽を積む。1985年、第11回ショパン国際ピアノ・コンクールで第2位を獲得。併せてマズルカ賞、聴衆賞、ポーランド放送賞も受賞した。
写真:筆者撮影
パリ音楽院で学んだのち、アルトゥール・ルービンシュタインのもとで研鑽を積む。1985年、第11回ショパン国際ピアノ・コンクールで第2位を獲得。併せてマズルカ賞、聴衆賞、ポーランド放送賞も受賞した。
写真:筆者撮影
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