気分が上がる衣裳で違う自分になる

弾く場所によって衣装は変えます。クラシックを弾くようなホールではドレスですけれど、ストピのときは私服ですね。

好きな映画のキャラクターのTシャツを着てキャップをかぶってみたり。ドレスだと親しみやすさが出せないかなと。自分のテンションもあがるし、ドレスの時とは違う自分になっていました。こういうポップな感じもいいんだ、これも新発見でした。

ポピュラー曲はゼロから耳コピするのが理想ですが、時間がかかってしまうので、市販の楽譜を買って、それを見ながら自分なりにアレンジしています。

「TEPPEN」のときはあまりシンプルなアレンジでは済まされなくて、ピアノに詳しくない方でも見ただけでスゴイと思ってもらえるような要素が必要になるので、専属の先生がついてアレンジに手を加えたりしてくださっていました。

でも、ストピは派手なアレンジをしなくても、楽しんでもらえるんだと気がつきました。選曲がハマれば、シンプルに弾いても喜んでもらえる。そのあたり、少しずつ自分の視野が広がってきた気がします。

ストリートピアノでは私服で親しみやすさを。好きな映画のキャラクターのTシャツを着てキャップをかぶってみたり。
山本美芽
山本美芽 音楽ライター

ピアノ教育とジャズ・フュージョンを軸に執筆。ピアノ教本研究家として全国で講演を行う。著書「練習しない子のためのピアノレッスン」「ピアノ教本ガイドブック」(音楽之友社)...