2024.02.22
ついにバックハウスが来日。桜の季節に楽しんだ日本文化
ジョゼット夫人を伴ったフランソワの日本滞在は、10月末から12月中旬までの1か月半もの長きに及んだ。
11月10日の日比谷公会堂でのリサイタル後、北海道や新潟をはじめ地方各地でも公演をおこない、12月6日には上田仁(まさし)指揮の東京交響楽団と共演して、プロコフィエフの「ピアノ協奏曲第3番」とリストの「ピアノ協奏曲第1番」の2曲を演奏。東京では12月2、12、13日の都民劇場公演、10日にも追加の「お別れ演奏会」を開いている。
短期間のうちに集中的・効率的にコンサートをおこなう今の慌ただしい来日演奏家たちに比べると、鉄道での移動も大変だったと思われるが、その分滞在も長かった。日本を旅した日々は、フランソワにとってどんな印象を残したのだろう。
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サンソン・フランソワを聴く——プロコフィエフ「ピアノ協奏曲第3番」(トラック1-3)/リスト「ピアノ協奏曲第1番」(トラック1-4)