2021.01.28
飯田有抄のフォトエッセイ「暮らしのスキマに」 File.45
アップライトピアノで弾きたくなるシューマンの小品
飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター
1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...
先日、我が家からアップライトピアノが運び出されたときの写真です。
一瞬ではあるけれど、およそ250kgほどあるピアノがこんなにナナメってると、すごくドキドキします。
続きを読む
業者の若いお兄さんたちが、汗水たらして運んでいるのを見守っていただけなのに、自分もすごく働いたみたいに、なんだか疲れ果てました(笑)。
(実はこの楽器、今後ONTOMOの動画配信に登場する予定です♪)
アップライトピアノはお部屋が小さくても置けるし、そっと寄り添ってくれるような存在。
年代物であっても、風情ある響きを聴かせてくれたり、名器で知られるメーカーのものなどは、操作性や音色の幅も素晴らしく、リビングなどでの音楽タイムがとても豊かになる楽器です。
アップライトピアノに合う曲は何かな〜と考えるのも楽しいです。
すっごく音数の多いラフマニノフとかプロコフィエフとかをバリバリっと弾きたい……みたいな世界には不向きかもしれないので、違う観点から選曲をしたいところ。
最近、私がハマっているのは、シューマンの小品です。
ロベルト・シューマン(1810~1856)
ドイツ・ロマン派の作曲家。特にピアノ曲や歌曲の作品を多く残している。
ドイツ・ロマン派の作曲家。特にピアノ曲や歌曲の作品を多く残している。
「ユーゲントアルバム」や「子ども情景」などを気ままに弾く。
シューマンはよく「nicht schnell 速くなく」とか「ziemlich langsam かなりゆったりと」といった表記を用いていますが、これってすごくアップライトの世界にフィットするな〜と思います。
今日はクララ・ハスキルの演奏で、シューマンの「色とりどりの小品」op.99の中から「5つの音楽帳」を。素敵です。
飯田有抄のフォトエッセイ「暮らしのスキマに」
2022.03.17
生まれ変わる街の景色を眺めながら、ベートーヴェンのピアノ三重奏曲を聴く
2022.03.10
カモメたちの日常を見て脳内再生された、軽やかなバッハ
2022.03.03
桃の節句に、シベリウスの乙女度高い「花の組曲」を
2022.02.24
恍惚とした都会の天使に、ピアソラの音楽が寄り添う
2022.02.17
ドビュッシーの音楽が描く、心に沁み入る雪の情景
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
新着記事Latest
2025.07.11
東京芸術劇場がまるごと楽しめる特別な1日「芸劇大公開!」
2025.07.11
近藤 譲の唯一のオペラ『羽衣』が サントリー音楽賞受賞記念コンサートで日本初演
2025.07.11
宝塚歌劇の楽曲がApple Music限定で配信開始!
2025.07.11
今週の音楽家の名言【チェリスト・上野通明】
2025.07.11
京都市交響楽団首席打楽器奏者・中山航介さん「音楽を突き詰めることにこれからも挑み...
2025.07.09
京都市交響楽団ソロ・コンサートマスター会田莉凡さん「オーケストラで弾くことはずっ...
2025.07.07
“感じればいい”は本当か?~飯田有抄がガチで伝えるクラシック音楽の面白さ
2025.07.07
【Q&A】指揮者・吉﨑理乃さん~東京国際指揮者コンクール入賞! 音楽愛に満ちた若...